猫を飼ったことのある人なら、触ったときなどにゴロゴロと喉を鳴らすような音を聞いたことがあるのではないでしょうか。中には、とんでもなく大きなゴロゴロ音を出す猫も少なくないだけに、初めて聞いた人はびっくりしてしまうこともあるはず。そこで今回は猫が喉をゴロゴロと鳴らす意味に迫ってみましょう。
■まるで楽器のような独特な音
このゴロゴロ音は喉鳴らしといわれており、猫以外の猫科の動物も行います。鳴き声として音を発しているわけではなく、神経が振動することで喉の筋肉が収縮し、それが連続的に起こる事で音が鳴ると考えられています。通常は、子猫のころから喉鳴らしができるようになるものの、個体差によってほとんど鳴らさない猫もいます。
■どんなときに喉を鳴らす?
猫の喉ならしが何を意味しているのかは正確にはわかっていないものの、コミュニケーション手段のひとつになっているという考え方が一般的です。例えば人間に触られることで満足感を得たとき、気持ち良さそうにくつろいでいるときなどに聞いたことのある人も多いはず。また、子猫が自分の存在を母猫に教えるためにも使われるといわれているため、甘えたいときやご機嫌なときに見られる行動と考えることができます。
■猫と積極的に触れ合って満足度をチェック
飼い主と飼い猫の信頼度は、このゴロゴロ音がどんなときに鳴るかで確認することができます。例えば人懐っこい猫なら甘えたいという気持ちが強いために、少しなでられただけでもゴロゴロと鳴らすことがあります。
逆に人にあまり慣れていない猫はあまりゴロゴロ音を出さないものの、だんだんとスキンシップの機会を増やしながらお気に入りのポイントをなでてやることで、徐々に心をひらいて鳴らしてくれることがあります。なかなか喉を鳴らさない場合でもまずはあせらず、ゆっくりとお互いの信頼関係を築いていきましょう。
ゴロゴロ音はご機嫌をチェックするのに役立ちますが、時には過剰なストレスや体調不良の際にも発することがあります。普段と違う表情やしぐさがみられたときには、獣医師などの専門家に相談するようにしましょう。
撮影者プロフィール
うだま
猫好きの独身アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
実写版の猫たちが見られる猫写真アーカイブ・「Number40 -ツンギレのうちの猫の日常」は毎朝7時30分に更新している。
また、ニコニコ静画にて4コマ漫画も連載中。