動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年03月13日

被災犬も生き抜いた 実話を絵本に 浜松の保育士制作

東京新聞

東日本大震災で飼い主と離ればなれになった被災犬「ちさる」の一時預かり親をした浜松市中区の保育士大城栄里(えり)さん(30)が、その生涯を描いた絵本「ちさるのはなし、きいて!」を作った。「一匹の犬が力強く生きたことを、絵本を通じて知ってもらいたい」と訴える。 (長崎高大)
 「わたしのなまえは、ちさる。これは、ふたつめのなまえ」
 物語は、被災犬「ちさる」の目線で展開する。被災時に飼い主に取り残され、福島県浪江町で動物愛護団体に保護されたちさるは、ボランティアをしていた大城さんに拾われ、七匹の子犬を出産する。これらの実話を、大城さんが絵本にした。
 大城さんは殺処分寸前の犬との出会いを機に、二〇〇七年から個人的に動物愛護活動を始め、これまでに約十匹の犬を引き取って育ててきた。震災直後は、神奈川県寒川町にある被災犬・猫の保護施設「湘南シェルター」で一カ月間ボランティアをし、ちさるとめぐり合った。
 「出会った中でも特に悲しそうな目をしていた」。ちさるという名前は、猿に似た顔をしていたことから名付けられた。当初は「あばら骨が見えるほど痩せていた」というが、引き取った翌月に七匹の子犬を出産。七匹とも大城さんが飼い主を探し、浜松市や東京都内で暮らしている。
 絵本化を考えたのは、一二年六月のちさるの死がきっかけだった。職場の保育園の先輩に相談しながら、試行錯誤の末に書き上げた。絵は浜松海の星高校時代の同級生で、川崎市在住のイラストレーター三輪絵里奈さん(30)に頼んだ。
 「子どものうちに、動物愛護の精神を身に付けてほしい」と考える大城さんは四月以降、市内の小学校の道徳の授業で、絵本の読み聞かせを始める。
 「ちさるのはなし、きいて!」は三十八ページフルカラーで一冊千円。四月一日から浜松市内の谷島屋書店などで販売する。ネットでも取り扱う。

posted by しっぽ@にゅうす at 04:03 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする