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認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年04月30日

先入観がないのも利点 「警察犬」が迷子の年寄り探しに力発揮

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いまや“4人に1人”が65歳以上の高齢者大国ニッポン。認知症による徘徊などで行方不明になる人が増えるなか、その発見に「警察犬」が威力を発揮しているという。 

 警察庁によると全国の警察犬の出動件数は2011年以降3年間で、4754件→4851件→5277件と増加。8年前から2倍以上に伸びている。もちろん迷子になった子どもや山岳遭難者などを含んでいるが、やはり多いのはお年寄りだ。

 例えば、神奈川県警が13年に警察犬を出動させて捜索した行方不明者は359人で、うち半数を65歳以上が占める。今年に入って高齢者を見つけ出したケースは2件。

「警察犬を出動させるかどうかは、時間の経過や天候など不明時の状況を総合的にみて、効果があるような場合は、所轄の警察と話し合って決めます」(同県警鑑識課の木暮勝課長補佐)

 神奈川には表彰回数50回というベテラン警察犬のヴァーラ号(メス・8歳)がいる。昨年8月、やはり自宅から姿を消した80代の男性をわずか30分で見つけ、表彰状とご褒美のビーフジャーキーをもらった。

「男性の着衣を嗅がせ、『捜せ!』と命じたところ、家から100メートルくらい先のマンション群の間で、地面を嗅ぐようにクンクン反応して、まるで待つように座りました。そこへ、捜していた男性が歩き疲れたようにやってきたんです。迷われたんでしょうか、マンションの周りをぐるぐる回っていたようです」(同県警警察犬係の内幸一警部補)

 このケースも、家族が何時間も捜したのに見つからなかった。「先入観や固定観念が発見から遠ざける」と内さんは言う。犬は人と違って純粋に嗅覚だけで捜すのが強み。その嗅覚は人の数千倍も鋭いのだとか。

 ただ、いくら鼻が利くとはいえ、排ガスや香水や食べ物など“においの誘惑”で混乱することもある。

「警察犬が行方不明者などを捜すには、足跡追及のような訓練がモノをいいますが、担当者との相性や絆も大事。夫婦みたいなものですから」

 犬の性格を見抜く重要性を指摘する内さんは、さらに続ける。

「ヴァーラ号はおとなしくナーバスなので、強く叱ると落ち込んでしまう。だから褒めて育ててきました」




タグ:警察犬
posted by しっぽ@にゅうす at 05:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする