動物 しっぽニュース
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2014年05月12日

被災犬に新たな道 安曇野でモンキードッグ目指し訓練中

信濃毎日新聞


2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、同原発から半径20キロ圏内で保護された母子の犬2匹が、農作物を荒らす猿を追い払うモンキードッグになるための訓練を長野県安曇野市で受けている。当初は人を警戒していたが、徐々に心を許すようになってきた。新天地での活躍に、関係者の期待が集まっている。

 2匹は母親の絹(きぬ)(推定6歳)と子どもの一丁(いっちょう)(同3歳、雄)。もう1匹の子の二丁(にちょう)(同3歳、雌)と共に福島県富岡町で保護。会社員川上元安さん(60)=大町市常盤=が2年半ほど前、東日本大震災被災地で保護された犬の新たな飼い主を探す「ゆめまるHAPPY隊」(松本市)を通じて3匹を引き取った。

 川上さんは、散歩中に出くわした猿にほえる絹や一丁を見て、モンキードッグを目指すことを思い立った。大町市の訓練委託事業を活用。安曇野市穂高有明の民間訓練施設「安曇野ドッグスクール」で今年4月に訓練が始まった。

 スクール代表の磯本隆裕さん(61)は、2匹について「来たばかりのころは大変だった」。一丁は震災前後に生まれ、絹は住民が去り、餌が与えられない中で育てていたと推測されるという。絹は磯本さんを常に警戒し、一丁は絹と引き離されるとパニック状態になってしまった。

 磯本さんは2匹がいる小屋に入り、犬の方から寄ってくるのを待った。1週間ほどすると、寄ってくるようになり、次に散歩に出掛けた。現在は、リードを付けたまま猿を追わせたり、飼い主の命令は絶対に従うことを教えたりと、徐々に訓練を進めている。

 磯本さんは「被災した犬が活躍できるのは素晴らしいこと。その一翼を担えることにやりがいを感じる」と話す。

 2匹は、スクールで4〜6カ月間訓練を重ね、飼い主の川上さんの下に戻り活動する予定。指示の出し方や接し方を学んでいる川上さんは、絹が自分に心を許していないと感じる時がまだあると言う。「モンキードッグを目指すとともに、信頼し合える関係になりたい」と望む。絹と一丁の訓練が終わったら、二丁の訓練も検討するという。




posted by しっぽ@にゅうす at 06:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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