動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年05月25日

脱・ペット愛護後進国 杉本彩さんが新協会

東京新聞


今や子どもの数より多いといわれる日本のペット。家族の一員として愛される一方、不適切な飼育や遺棄の犠牲になる犬や猫も少なくない。女優の杉本彩さん(45)は今年二月、一般財団法人「動物環境・福祉協会Eva」を設立。人と動物の共生社会の実現に向け、働きかけを始めた。 (竹上順子)
 国内の犬と猫の推計飼育数は約二千六十二万匹(二〇一三年、ペットフード協会調べ)。一方、十五歳未満の子どもは推計千六百三十三万人(総務省)で、過去最低を更新した。ペットが大きな存在になっている半面、環境省によると、一二年度には十六万二千匹の犬と猫が殺処分された。
 「最終的な目標は殺処分ゼロですが、飼い主のモラルに訴えるだけでは無理。販売業者のあり方を変えなければならず、法による規制や強制力も必要。まずは『アニマルポリス』の設置を呼び掛けたい」と杉本さんは熱心に話した。
 アニマルポリスは動物虐待や飼育放棄といった事案を扱う機関で、英米などでは法的権限を持つ。日本では今年一月、兵庫県警が動物虐待事案に対応する初の専門相談電話「アニマルポリス・ホットライン」を設置したが、広がりはまだまだだ。
 杉本さんは「動物に関する事柄は自治体が対応するけれど、問題があっても注意する程度。最近は、異常な多頭飼育をする『アニマルホーダー』が問題になったり、劣悪な環境の繁殖場があったりするのに、積極的に介入する機関がなく、警察も動物愛護法を十分に理解していないのは問題です」と指摘する。
 先進諸国と比べ、日本はペット販売にまつわる制度も遅れているという。「ひどい環境で犬や猫を“大量生産”するブリーダーがいたり、飼育状況の分からない犬が売買されるオークションがあったり。売れ残って殺されるケースもあると聞く。行政も流通過程を把握しておらず、対応できていないのが現状。殺処分は統計以上でしょう」と唇をかむ。
 ペットショップのショーケースに犬や猫がいる「生体展示販売」も日本ではよく見る光景だが、「先進国からは、ひどい国との印象を持たれる。二〇年の東京五輪までに、絶対になくすべきです」と言う。各地の保健所や動物愛護団体は、保護した犬や猫を譲渡している。大きくなった猫や犬の引き取りを敬遠する人もいるが「施設を回れば『この子だ』と思える子にきっと出合える。購入する前に、譲渡という方法を考えて」。
 自身も東日本大震災の被災地で保護された猫五匹を含め、引き取った猫十匹と犬三匹を飼っている。震災直後から被災地の動物保護施設や個人のボランティアを訪れ、救援物資を渡したり、保護された猫の新たな飼い主探しを手伝ったり。「被災地から来た猫が出産し、一時は子猫が二十匹以上。自宅も会社もシェルターでした」と笑う。
 一三年九月に施行された改正動物愛護管理法は、動物の命や飼育環境により配慮した内容になった。しかし、子犬や子猫を早期に親から引き離して販売することを禁じる項目は三年後の施行など「販売業者に配慮している。法の甘さに歯がゆい思いがする」と話す。
 今後は啓発活動やシェルターづくりに加えて「声を上げる人たちを増やしていきたい」と力を込める。動物を取り巻く状況は目に見えにくいが「知って『おかしい』と思ったら、声を上げて。人を支え、変える力を持っているペットを大切にしてほしい」。
 「動物環境・福祉協会Eva」は賛助会員を募集している。詳細はホームページで(団体名で検索)。




posted by しっぽ@にゅうす at 06:46 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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