動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年05月26日

動物愛護条例:県が骨子案 「飼えないなら新しい飼い主を」 捕獲・引き取りワースト3位 /千葉

毎日新聞


 ◇猫は「屋内飼育の努力」

 県は、犬や猫の県内殺処分数が全国ワーストレベルであることから、飼い主の責任を規定した「県動物愛護管理条例(仮称)」の骨子案をまとめた。同様の条例は既に全国的に広がっており、すぐに制定されても47都道府県中43番目だが、飼い主を特定するマイクロチップの普及や学校で適正な飼育方法を伝える教育支援など、県の責任にも踏み込んだ。骨子案について5月末まで県民から意見を募集し、条例案は早ければ県議会9月定例会に提出する。【味澤由妃】

 骨子案では「飼えなくなった場合は適正に飼える新しい飼い主を探す」など飼い主の責任を明記。外で飼われることもある猫については、不要な繁殖や事故・病気を避けるため、不妊手術などを施していても「屋内飼育の努力」を義務づけた。

 また、県が推進すべき政策として「所有者を特定するために皮下に装着するマイクロチップの普及を図る」「飼い主への返還や適正に飼える人への譲渡の推進」などを列挙。学校への教育支援は、幼稚園や小学校などで動物愛護教室を積極的に開催することを念頭に置いているという。県の責任の明示は全国的にも異例だ。

 このほか、人への危害を防ぐため、サルやワニなど「特定動物が逃げた際の県への通報」や近隣とのトラブルが多い「多頭飼育(10頭以上)の報告」の義務などを盛り込み、犬の放し飼いも禁止した。違反者には罰則を科す。罰則の内容については今後、検察庁などと協議するが、罰金を柱とする方針。犬の危害を防止するために1968年に制定した「犬取締条例」では、罰金の最高額は3万円だが、これよりも高くなる見込みだ。

 県内の動物愛護センターに引き取られたり、殺処分されたりする頭数は多い。2012年度は犬が2764頭、猫が3739頭が引き取られ、ともに全国3位。そのうち殺処分される頭数は、犬1331頭(全国8位)、猫3166頭(同5位)だった。千葉県は人口が全国6位と多い上、東京都や大阪府などと比べて住宅の密集度が低く、ペットを飼う環境が整っているという。また、温暖で平地が多く、野良猫などがすみやすく繁殖しやすいことも頭数が多い背景にある。

ただ、県は独自の条例を定めず、動物の保護や管理などを定めた動物愛護管理法の運用や、個別政策で対応してきた。安易な動物の持ち込みを防ぐため、05年度に80カ所あった引き取り窓口を保健所など19カ所に限定。飼い主の相談に応じる獣医師を配置したほか、翌年度には引き取りを有料化(成犬成猫1頭2000円、現在は3080円)した。11年度からは、引き取りを申し出た飼い主に対して説得を試みたり、譲渡先を探す努力を促したりするなど、簡単に引き取らないよう運用。さらに現在は、受け付けを特定の曜日・時間帯に限るなどの対応をしている。

 対策が功を奏し、引き取り頭数と殺処分頭数は08年度の約半分まで減少した。しかし、依然、全国ワーストレベルから抜け出せない状況が続いているため、獣医師会などが条例制定を要望。昨年9月に同法が改正され、飼い主義務として動物が命を終えるまで適切に飼育する「終生飼養」が明記されたほか、殺処分ゼロに向けた県の努力義務が盛り込まれたことなどが条例制定への後押しとなった。

 ただ、引っ越しや生まれた子犬・子猫の世話ができないことなどを理由に、センターに持ち込む飼い主は後を絶たない。悪臭、鳴き声による騒音、農作物被害などの苦情も増加傾向にあり、衛生指導課は「安易に飼った結果。可愛いという一時的な感情で飼うのではなく、生涯大事にできるかを考えほしい」と話している。

 骨子案は県ホームページに掲載。意見は郵送(〒260−8667 千葉市中央区市場町1の1)やファクス(043・227・2713)などで受け付けている。



posted by しっぽ@にゅうす at 00:18 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする