動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年06月05日

犬猫の殺処分

佐賀新聞


浅田美代子さんら芸能人や文化人が、2020年の東京五輪・パラリンピックまでに都内の犬や猫の殺処分ゼロを目指すキャンペーンを開始した。佐賀県内でも県とボランティア団体が協力し新しい飼い主を探すなど、殺処分を減らす取り組みを続けており、ぜひ運動を広げていきたい。

 浅田さんらは「東京が動物福祉先進都市だとアピールする絶好の機会」と運動を呼び掛けているが、犬猫の殺処分問題は東京に限ったことではない。県内でも迷子になったり、捨てられたりして2012年度に県動物管理センターに収容された犬猫は、犬889匹、猫2134匹。飼い主が見つからなかった場合、最低1週間保護された後に、炭酸ガスで安楽死処分されるが、同年度の処分数は犬462匹、猫2090匹に上っている。

 一義的には飼い主が責任を持って育てることが重要で、この飼い主責務を2013年9月に施行された改正動物愛護管理法で明示、動物が命を終えるまで適切に飼育する「終生飼養」が義務付けられたことは大きい。

 都道府県はこれで、安易な理由による「引き取り」を拒否できるようになった。具体的には繁殖ができなくなった業者からの持ち込み、老齢や病気を理由にしたケースなどだ。県は転居も「引っ越し先で飼える環境を整えるのが飼い主の役割」として基本的には引き取りを拒否、新たな飼い主を探すことなどを求めている。一方で県動物管理センターでは新しい飼い主探しにも力を入れる。本年度から平日に加え、月1回日曜日に譲渡会を実施、武雄市には犬猫譲渡の専用施設を整備中だ。

 県内で活動するNPOの協力も心強い。動物愛護ボランティア「ハッピーボイス」(佐賀市)は昨年度、同管理センターに収容された犬猫を譲り受け、124匹(犬67匹、猫57匹)を新しい飼い主に橋渡しした。行政と民間が連携した懸命の取り組みで犬の殺処分は今年2月から実施されておらず、大きな成果といえよう。

 ハッピーボイスは、飼い主のいない猫に避妊・去勢手術を施し、一代限りの命として見守る佐賀市の「地域猫制度」にも積極的に協力しており、代表の甲斐めぐみさんは「人と動物のよりよい関係を築いていければ」と活動趣旨を話す。

 このようにサポート体制は整ってきた。ところが公的機関が引き取りを止めたため、逆に捨てられるケースも出てきたという。飼い主の身勝手な理由による放棄は許されるはずがない。鑑札やマイクロチップを装着すれば迷い犬は持ち主に戻ってくる。一緒に暮らすということは喜びも苦しみも共有すること。みとるまで責任を持ってほしい。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:22 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする