動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年08月17日

外来生物の影響深刻 怖さ知って

NHKニュース

生き物と触れ合う機会が多い夏。家で飼っている生物を逃がすことなどで、生態系が壊れるおそれもあるんです。
もともと居なかった外来の生物が引き起こしている問題に焦点を当てた展示会が神奈川県の博物館で開かれています。

身近な生き物が“加害者”に
この展示会は小田原市にある神奈川県立生命の星・地球博物館が開き、会場には鳥や魚、それに昆虫や植物など200種類以上の外来生物やその標本など650点余りが展示されています。
アメリカザリガニやミドリガメ。飼ったことがある人も多い身近な生き物も生態系に影響を与える外来生物です。
北米原産のアメリカザリガニは、雑食で日本にはほとんど敵がいません。
水辺に住む昆虫だけでなく、水を浄化する水草なども食べてしまうため、生態系全体を破壊します。アメリカザリガニが増殖したことで、水が濁って生物が居なくなるなど、変わり果ててしまった実例などが写真で紹介されています。ミドリガメと呼ばれペットとして親しまれている「ミシシッピアカミミガメ」も各地の川や池で大繁殖し、在来のカメの生存を脅かしています。

国内由来の「外来生物」
問題になる外来生物は、外国からやってきたものばかりではありません。国内の別の場所の生き物が入り込むことでも大きな影響が出ています。
伊豆諸島ではもともと居なかったイタチが繁殖し、在来のトカゲや固有の昆虫を食い荒らしています。自然教育の一環として行われる取り組みが生態系に影響を与えることもあります。
蛍を増やそうと放した別の地域の蛍が在来の蛍と交雑し、その土地に適応して進化してきた遺伝子が失われるという問題も起きています。
これは「遺伝子汚染」と呼ばれ、淡水魚でも多く起きています。
インターネットなどで簡単に生物を買うことができるようになったこともあって、さまざまな生物の間に広がっているということです。

外来生物 止まらない侵入
日本では平成17年に外来生物法が施行されました。
カミツキガメやアライグマなど生態系に深刻な影響を与える生物は特定外来生物に指定され、輸入や飼育などが禁止されるようになっています。
指定される生物は増えていますが、2000種類を超えると言われるほかの外来生物は原則、規制がありません。
アメリカザリガニも特定外来生物に指定されていません。
さらに、意図しないまま、輸入される水草や資材、土砂などに混じって外来生物が侵入するケースも相次いでいます。

環境教育の大切さ
会場には、教科書が外来生物をどのように扱ってきたかを紹介するコーナーも設けられています。
アメリカザリガニを教材として取り上げる教科書も多く、飼育が終わったあと放流してしまうことが生息域を拡大する理由の1つになってきました。
博物館の苅部治紀主任学芸員は「外来生物による被害を防いでいくには1つ1つの対策だけでなく、長期的に教育などで多くの人が正しい知識を持つことが大切です。子どもたちにも展示を見てもらい、小さなころから理解を深めてもらえれば」と話しています。
この特別展「どうする?どうなる!外来生物」は11月3日まで開かれています。


タグ:外来生物
posted by しっぽ@にゅうす at 08:14 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする