動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年08月22日

熊本市動物愛護センターで犬と猫、殺処分ゼロ目前 飼い主説得奏功

産経ニュース


熊本市動物愛護センターで1年間に保護した犬や猫の殺処分数が、ゼロに近づいている。平成25年度の殺処分数は犬、猫合わせて13匹で、ピーク時の約1%に低下した。持ち込む飼い主を説得する一方、引き取り手を増やす取り組みが功を奏した。3月には収容した犬や猫の専用施設「愛護棟」も新設し、人とペットが共生できる街を目指す。

 捕獲や飼い主からの引き取りなどでセンターが収容した犬と猫の数は、15年度は計約1800匹。「引き取り」は飼い主の病気や高齢化、引っ越しなどが理由で、多くは新しい飼い主が見つからず殺処分となっていた。

 「飼っていた犬を、当然のように『処分してくれ』という人もいました」

 センター所長、村上睦子氏(54)は振り返る。15年度は計約1200匹を殺処分とした。

 人間の都合で動物の命を奪うのをやめようと、センターは14年、殺処分ゼロを目標に掲げ、引き取り数を減らし、譲渡や元の飼い主への返還を増やす対策を始めた。


持ち込む飼い主の意識を変えるため、考え直すよう職員が説得を繰り返した。最初は応じない人も多かったが、25年度は引き取り数が13匹と、10年前の493匹から大幅に減った。

 愛護棟は、外壁がピンク色で猫の足跡のデザインをあしらうなど、見学者が親しみを持ちやすい施設にした。1匹ずつ個室が与えられ、運動できる芝生の庭も整備した。きれいな姿に整えるためのトリミング室や、猫が過ごしやすい室内環境を例示したモデルルームも設置。見学者も増えたという。

 村上氏は「動物は飼い主を選べない。最期まできちんと飼ってほしい。1匹でも幸せな犬や猫を増やしたい」と話している。

 こうした取り組みは全国各地で進んでいる。

 昨年9月、改正動物愛護管理法が施行され、安易な理由で犬猫が持ち込まれた場合、自治体は引き取りを拒めるようになった。

 福岡市には今年1月、市内のある家で増えすぎた猫60匹の処分が託された。

 市は当初、不妊手術をしない無責任な繁殖を理由に拒否も検討したが、60匹が捨て猫となった場合の近隣への影響を考慮し、特例で引き取りを決めた。新たな飼い主を見つけないと殺処分になるため、愛護団体と連携し、不妊手術をした上で飼い主を募集。きちんと飼育できるかを希望者に確かめ、次々と譲渡を決めた。

ただ、「自治体頼み」が当たり前になれば行政コストはかさみ、飼い主の責任感の欠如を助長しかねない。動物愛護の観点からも福岡市は、飼い主に対し自覚を持ってペットに接するようチラシや講演会で呼び掛けるとともに、不妊手術の啓発に力を入れる。

 こうした取り組みの結果、殺処分数は全国的に減少傾向にある。環境省によると、犬と猫の殺処分数(収容中の病死も含む)は、40年前は計約122万匹だったが、12年度は16万2千匹まで減った。犬の殺処分ゼロは神奈川県内4カ所の動物保護センターのうち2カ所で昨年度、達成された。



posted by しっぽ@にゅうす at 09:11 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする