動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年09月07日

なぜペットを捨てるのか?動物愛護と殺処分の現実

ネットニュースラボ


動物愛護とはなんなのか

みなさんはペットを飼った事があるでしょうか?

僕はインコ、ハムスター、犬を飼った事があります。
犬は2匹飼っていましたが、どちらも15年以上の寿命を全うしました。

インコとハムスターはペットショップで買いましたが、2匹の犬については1匹は知人のお宅で産まれた子犬を引き取り、もう1匹は捨てられていた犬を僕が拾ってきて飼い始めました。


ペットは家族

飼育したペットたちに対しては様々な思い出がありますが、飼っていた年数が長いせいか特に犬との思い出が非常に印象強いです。
一緒に散歩に行ったり、ふざけ合ったり、時にはケンカもしました。
ペットを飼った事が無い方には伝わりにくいかもしれませんが、大げさにいうと本当に人間の兄弟かと思うような感情を抱いていました。

たとえ相手が動物であれ、その動物をペットとして飼いはじめたのであれば、もうそれは立派な家族です。
そしてそこには愛情が無くてはいけないと思います。

引き取られた犬、猫の8割は殺処分という現実

動物愛護とは動物を大切にし、愛そうとする事です。
ですが残念なことに、一度ペットを飼う決断をしたにも関わらず、都合が悪くなると簡単に捨ててしまう飼い主が存在します。

平成24年度の犬・猫の引き取り状況をみてみると、自治体に引き取られた犬猫の合計は209,388匹、そのうち殺処分されたのは161,847匹です。
年々殺処分数は減少傾向にあるとはいえ、保健所に引き取られたうちの8割近くは殺処分されるという結果です。

参考:http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

なぜ捨てられるのか?

ではなぜペットは捨てられてしまうのでしょうか?
様々な理由があるかとは思いますが、いくつか例をあげてみましょう。

飼い主の病気や死去により世話ができなくなった
飼い主の老齢化
忙しくて面倒がみれない
子供のアレルギー
ペット凶暴で人を傷つける
ペットが病気になった
ペットに子供がたくさん産まれた
このように飼い主側の状況や動物側の状況にもより、いろいろな理由が挙げられると思いますが、基本的に問題があるのは人間の方です。

動物も生きています。
生きていれば病気にだってなります。
人間と違うので、一度にたくさんの子供も産まれます。
人を傷つけてしまうのだって、動物本能による場合もあるでしょう。
動物だって普通に生きているだけです。
その中で人間に飼われ、人間の生活に合わせた生き方を強いられます。
それなのに人間の身勝手でいきなり捨てられるなんて、ひどいとは思いませんか?

誰も動物の考えている事は分かりません。
もしかしたら、殺処分されるのが嫌で「仕方なく忠実なペットを演じている」だけかもしれません。
でも本当にそうだったら悲しいとは思いませんか?
私自身が殺処分されるのが嫌で懐いてるだけのペットの立場だったら、「何のために生きているのか」分からなくなります。

逆にペットとして大切に飼われていた場合でも、いかなる理由であれ捨てられてしまったペットはこう思うのではないですか?

「僕は家族じゃなかったの?」
「僕だってみんなと一緒に居たいよ」
「もう遊んでくれないの?」

この世に奇跡的に生まれ、一生懸命生きているのに動物たちにそんな思いをさせたく無いです。

万が一どうしても飼う事が出来なくなった正当な理由がある場合は、動物の引き取りをおこなっている団体に依頼しましょう。
行政機関に持ち込んでしまうと殺処分されてしまいます。

※引き取りを行っている団体の例:NPO法人 犬猫みなしご救援隊

動物を捨てる以外の被害

ペットを捨てるという話題からは少し話がそれますが、動物愛護という観点からどうしても取り上げておきたいことがあります。
それはニュースでも散々話題になっている盲導犬が傷つけられるという、とても痛ましい事件のことです。

目の見えない人の代わりとなって献身的にサポートする忠実な盲導犬は、吠えたり、人に逆らったりすることを訓練によって制限されています。
それをいいことに、盲導犬をフォークのようなもので刺すという卑怯な行為をする人間がいるなんて、情けなくて仕方ないですね。

実は盲導犬を虐待する事案は、これ以外にもたくさんあるのです。
盲導犬に落書きされたり、尻尾を踏まれたり、蹴られたり、タバコの火を押し付けられたり、ツバを吐かれたり。
こういうことをする人はいったい何を考えているのでしょうね。

目の見えない人の手足となりサポートする盲導犬は、その人の体の一部といっても過言では無いと思います。
盲導犬を傷つける事は、目の見えない方を傷つけているのと同じです。

何が何でも犯人を見つけ出して処罰してほしい。
いや、しなくてはいけないと思います。
そうでなければ今後またこのような事件が増えるだけです。

捨てられたペットの行く末

こうして飼い主の勝手で捨てられた、保健所に送られた動物は、新しい飼い主が見つからなければ約2〜3週間で殺処分です。
つまり保健所に送られた動物たちはその瞬間、余命を宣告されているのとほぼ変わらないのです。

よく考えてください。
動物を処分するのは自治体です。
ですが、「その動物を自治体に引き渡すのはあなた」なのです。
散々悩んでやむを得ず手放す方もいらっしゃるでしょう。
ただそれでも、やはり手放したのはあなたです。
どんな理由であれ、そこにはきちんと責任を感じてください。

飼い主の方、飼いたい方へ

動物を飼育する上で忘れてはいけないのが、犬や猫、その他動物にもきちんとした親兄弟、つまり”家族”がいて、その家族と無理矢理に引き離して人間の勝手でペットとして飼育しているという事です。
この責任の重さ、飼い主のみなさんや飼いたいと思っている方たちはほんとうに感じとっているのでしょうか?

最後に全ての飼い主さん、これから飼おうとしている方にぜひ見て頂きたい動画をご紹介いたします。



ペットはおもちゃではありません。
言葉が通じないからこそ、きちんと人間が管理しなくてはいけないのです。
中途半端な気持ちで飼おうとするくらいなら、飼わないであげた方がペットにとっても幸せな場合もあるということを忘れないでください。

具体的に殺処分がどうなっているのか補足説明

以上は、外注ライターさんからの強い希望で記事を掲載させて頂きました。
この場を借りて訴えたいということでしたので、賛同させて頂きました。
色々と考えさせられる内容ですね。

ちなみに、私から補足を1つ。
動物愛護センターで殺処分されることは上記の通りですが、その際、多くの自治体ではガスによって殺処分されます。
そして、そのガスとは「二酸化炭素」です。

本来は動物のことを考えれば「一酸化炭素」を使うべきなんですね。
そちらの方が楽に素早く逝くことができます。

ただ、一酸化炭素を使うと職員の事故が発生しやすいわけです。
ちょっと間違うと職員が一酸化炭素中毒で死んでしまうということですね。

そのため、ガスとしては効果の弱い二酸化炭素が使われています。
仮に漏れ出たとしても、事故が起こりにくいわけですね。
そりゃ、私達の呼気にも含まれている気体ですからね。

当然、二酸化炭素ではなかなか逝けないので、動物たちはかなり苦しみながら死んでいきます。
二酸化炭素は中毒死というよりは、窒息死なんですよね。
あえてここには動画を載せませんが、探せば動画が見つかると思います。
痙攣しながら、明らかに苦しみながら死んでいきます。
「これはやばい」と本能的に感じ、必死に出口を探す様はとても見ていられません。

また、もっと厳しい現実として、子犬、子猫などは二酸化炭素では死ねないことも多いんですよ。
大型犬のほうが強いかと思いきや、実は子犬、子猫のほうが生き残るらしいです。
その先には一体何が待っているのでしょうか?

勘のいい方はお気づきだと思いますが、次は「焼却処分」です。
つまり、たまたま運悪く生き残ってしまうと、今度は生きたまま焼かれてしまうわけですね。
苦しいのは想像するまでもないです。

実は、動物愛護センターに勤める方がこのような現実の中でうつ病になってしまうことも多いんです。
そりゃ、やる方はつらいですよ。
死刑執行人が精神をやられるのと同じですね。

飼い主は、動物愛護センターに持っていけば終わりです。
むごたらしい現実を見る必要がありません。
しかし、その先では動物にも職員にも地獄が待っています。
自分で持ち込んだペットが二酸化炭素で窒息死させられ苦しみもがいていたり、生きたまま焼かれたりするのはどんな気分ですか?

どうしても持ち込まなくてはならない場合もありますので、それが一概に悪だとは言いませんが、その先がどうなっているのかは知っておくべきだと思いますね。
考え方が変わるかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
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タグ:殺処分
posted by しっぽ@にゅうす at 07:25 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする