動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年09月07日

県動物愛護センターが開所4カ月 譲渡前に心構え伝える/岐阜

中日新聞


もらい手のいない犬や猫を預かり、新たな飼い主に引き渡す「県動物愛護センター」(美濃市片知)がことし四月に開所して四カ月がたった。これまでの譲渡実績は、八月末時点で三十五匹。ペットを飼うにあたっての心構えや、しつけ方法の講座も開いている。きめ細かなサポートには「安易に飼い始めるのを防ぎたい」との思いがある。

 「ペットに与えるおやつはなるべく細かくして、何度もご褒美がもらえると覚えさせましょう」。八月十六日に同センターで開かれた「犬のしつけ方教室」で、可児市の桜ケ丘動物病院に勤めるパピーケアスタッフの松本裕美子さん(49)が指導した。県内からは六組が愛犬と共に参加。松本さんの言葉にならってアイコンタクトを取る練習をしたり、ひもを使った簡単な遊びを実践したりした。

 このような教室は月二回無料で開催しており、毎回定員を上回る申し込みがあるという。これまでに開講した十一回では、延べ百人以上が参加。この日、ミニチュアダックスフントの「アンディ」を連れてきた岐阜市鏡島の公務員小野信幸さん(53)は「犬がほえると近所迷惑になり困っていた。家でも上手にストレス発散させたい」と、内容に満足した様子だった。

 センターでは、希望者にペットを引き渡す前に「譲渡前講習会」を受けることを義務付けている。県内の保健所ではあまり例のない試みだが、同センターの村瀬繁樹所長は「これから家族になる動物の知識をつけ、よりよい関係を築いてもらうため重要」と考えている。

 県は本年度策定した「動物愛護管理推進計画」の中で、二〇〇四年度に79%だった県内の犬猫の殺処分率を、二三年度までに40%以上削減するとしている。しかしセンターの活動は、犬や猫の譲渡数を増やすだけでなく、愛護精神を啓発するという側面も強い。村瀬所長は「引き渡した人がまた保健所に動物を持ってくるようではいけない。命のサイクルという観点で、質の高い譲渡を意識している」と話す。

 飼い主とのマッチングを重視している成果も表れつつある。同センターには、成長した姿を見せに来たり、写真を送ってくれたりする人が多いという。五月にセンターの紹介で雑種のオス猫を譲り受けた、大野町の会社員細野高博さん(54)は「自分たちに知識が無かったから、保健所でもらってくる自信がなかった。講習のおかげもあり、今では飼うのに苦労することも減った」と話す。

 ただ、人気が子犬や子猫に偏り、すでに成長して大きくなった動物になかなかもらい手がつかないという課題も。村瀬所長は「生後数年たった子の方が落ち着いているので飼いやすい」と呼び掛けている。

 (大野雄一郎)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:25 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする