動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年09月10日

犬猫処分減へ飼い主モラル向上訴え/徳島

読売新聞

 「動物愛護週間」(9月20〜26日)を前に、飼い主に捨てられるなどして殺処分されるペットを減らそうと、徳島市役所で18日まで飼い主のモラル向上などを訴える啓発パネル展が開かれている。県動物愛護管理センター(神山町)によると、殺処分の件数は減少傾向にあるものの、子猫が殺処分されるケースは依然多く、同センターは、飼い主に猫を室内で飼うことや、避妊・去勢手術を行うことなどを呼びかけている。(皆川聡美)

 同センターでは、「引っ越すのでもう飼えない」「子犬や子猫が生まれて困っている」「飼い主になつかない」など、主に人間の都合で持ち込まれ、殺処分されるペットが後を絶たない。2013年度に同センターに収容されて処分された犬と猫は計2290匹にものぼる。

 パネル展は、約130点の写真やポスターを紹介。処分を待つ犬や猫の写真には「残念ながら、この子たちは、もうこの世にいません」「飼い主さんが迎えに来てくれることを信じて待つ犬。しかし、飼い主さんは現れませんでした」などの説明文が付けられている。

 同センターによると、犬の処分数は10年前と比べて約6分の1に減少しているのに対し、猫は約4分の1にとどまる。処分された猫の約8割が飼い主のいない子猫だという。

 背景には、猫の繁殖力の強さがある。猫は生後4〜12か月で出産が可能になり、年2〜4回、4〜8匹ずつ産む。1匹の雌猫が3年後には2000匹以上になる計算だ。

 また、犬は飼い主の登録や年1回の予防接種が義務づけられているのに対し、猫は、屋外で放し飼いにされることも少なくない。飼い主の知らぬ間に妊娠するなどして、数が増えやすいという。

 このため、同センターは飼い猫を室内で育てることや避妊・去勢手術を受けさせることの重要性を強調。野良猫についても、避妊・去勢手術が有効だとしている。野良猫を捕獲して処分しても、繁殖力が強いため、数を減らすための根本的な対策とはならないためだ。

 今いる猫の寿命を全うさせながら、これ以上増やさないためにはどうすればよいのか。同センターは、地域住民が、野良猫にえさを与える時間を決めたり、ふんの掃除などをボランティアで行ったりして、地域で野良猫を管理する「地域猫活動」を提唱している。地域住民が野良猫の避妊・去勢手術を実施する場合は、費用の全額を県が負担する制度も設けている。

 同センターの藪内園子主事は「不幸な猫をこれ以上増やさないために、パネル展が、猫の飼い方や野良猫への対応の仕方を考えるきっかけになれば」と話している。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:14 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする