動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年09月22日

雑種の僕でも警察犬

読売新聞


 ◇元捨て犬なんだ 訓練楽しいよ

 飼い主から県動物愛護センター(青森市)に預けられていた雑種犬「大ちゃん」が、県警の嘱託警察犬として活躍している。雑種が警察犬の審査で合格するのは珍しく、新たな飼い主との出会いで才能を見いだされた。26日まで動物愛護週間。この犬の気持ちになりきってみた。(坂本早希)

 僕は1歳9か月の雑種犬。名前は大、警察犬として働くときは「大号」と呼ばれているんだ。

 よく覚えていないけれど、僕は生まれて間もなく元の飼い主から「飼えないから」と、センターに預けられた。とても不安だったけれど、ボランティアで僕の体を洗ってくれる三上恵子さん(介護士55歳、青森市)が引き取ってくれた。

 おもちゃを探したり、壊したり。とにかく遊ぶことが大好き。三上さんは「大ちゃんは好奇心旺盛でやんちゃね」と笑う。家にはお姉さん犬のフウがいて、警察犬になるのを目指して訓練を受けていた。僕が7か月くらいの時、三上さんが一緒に訓練に連れて行ってくれたんだ。

 訓練は楽しいよ。高い所を歩くのも平気さ。「もっと遊びたい」ってところで終わってしまうと、次の練習が楽しみになる。そんな調子で少しずつ上達していった。

 三上さんは家で一緒に遊んでくれる。僕が悪いことをしても大声をあげたり、たたいたりしないで表情で叱る。僕は褒められると、もっと頑張ろうと思える。三上さんはそれを知っていて、いっぱい褒めてくれる。

 1歳6か月になって、警察犬になるための審査会に出たんだ。訓練を始めて11か月くらい。周りは大きな犬(ラブラドールレトリバーなど)ばかりで怖かったけれど、試験が始まったらいつも通り出来たんだ。1位になって捜索犬になり、夏には事件の捜査に参加したよ。

 今度は災害救助犬になる試験を受けるんだ。がれきの中で捜索する訓練をしているところ。三上さんと一緒に頑張っているワン!

                    ◇

 ◇県警審査会捜索部門で1位

 県動物愛護センターに預けられる犬は昨年度、875頭。うち引き取り手がなかった430頭は殺処分された。

 大ちゃんは今年6月、臭気選別や足跡追及など4部門ある県警察嘱託犬審査会の捜索部門で1位になった。審査会に出場した47頭中38頭が合格したが、雑種は大ちゃんのみという。委嘱期間は1年間。訓練を行ったNPO法人「北東北捜索犬チーム」(青森市)の岩本良二理事長は、「雑種にこんな能力があるのは驚き」と話す。

 大ちゃんは11月に群馬県で行われる「災害救助犬ネットワーク認定審査会」にも出場する予定だ。災害現場で活躍する災害救助犬を目指す。県内の災害救助犬は現在2頭だけという。

2014年09月22日 Copyright コピーライトマーク The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:53 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする