動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年11月14日

民家に280匹、悪質なペット繁殖業者の実態

TBSNEWS


栃木県や群馬県などで、衰弱した犬が保護されたり、多数の犬の死骸が相次いで見つかっている問題、繁殖業者が不法な処分をしている可能性も浮上しています。動物たちを劣悪な環境に置く一部の悪質なペット繁殖業者の実態を取材しました。

 フンやごみであふれ返った部屋の中で飼われている猫たち。猫が入るケージはさびつき、毛でまみれています。先月撮影された長野県にある犬や猫の繁殖業者の写真です。犬と猫合わせておよそ280匹が飼育されていたといいます。

 「ストーブの反射板がサビで崩れ落ちそうだった。息をするのが苦しくて、外に出て。本当にアンモニア臭で頭痛がしてくるくらい」(猫の保護活動を行う「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 猫を保護する活動をしている石丸さんたちが見たのは、想像を絶する現場でした。

 「これわかります?背骨です。頭があって」(猫の保護活動を行う「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 ケージの中に放置されていたという猫の死骸。骨がむき出しとなっているのがわかります。

 地元の保護団体からの連絡を受け、様子を見るために向かいましたが、すぐに保護することになったといいます。34匹いた猫のうち27匹を保護。片目がつぶれているなど、多くの猫が皮膚などに病気を抱えていました。

 「点の血になってザラザラ。毛が本当なら生えなければいけないのだけど・・・」(猫の保護活動を行う「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 立ち会っていた業者側に飼育環境について問いただしても、悪びれた様子はなかったといいます。

 「『あなたたち全部取り上げちゃうの、ひどいじゃない』と言ったらしい」(猫の保護活動を行う「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 こうした業者はここだけではありません。力のない声でほえる犬。動物を保護する団体が撮影した犬の繁殖施設です。犬は狭いケージの中に何匹も入れられ、エサや水も満足に与えられていなかったといいます。別の施設の床は、長野県の業者と同じように、ごみやフンで埋め尽くされています。

 そもそも、動物を販売するなどの場合、法律で登録が義務づけられていて、5年ごとに更新する必要がありますが・・・

 「登録して(行政が)見に来て許可が下りちゃえば、あとはノータッチ状態。自分たちが何匹産出して何匹販売して書類を出すことはあっても、(行政が)見に来るわけじゃないから、作文できちゃうので、本当に甘い」(乳飲み猫専門保護Cattery 第一種動物取扱業登録 吉川ひろみさん)

 保護からおよそ3週間、猫たちはようやく回復してきたといいます。

 「保護したとき、3.7キロだった。栄養状態、今、4キロ超えている」(猫の保護活動を行う 「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 檻に入っているのは捨てられた犬です。今、犬の遺棄事件が相次いでいます。関東では今年4月以降、わかっているだけでもおよそ70匹が死骸で見つかり、60匹以上が保護されました。群馬県高崎市で、4月と8月に衰弱した小型犬11匹が見つかっています。その全てがメスで、多くは10歳近い高齢の犬だったといいます。

 「おそらく繁殖業者の仕業だと思う。経営に行き詰まってこういった行為に及ぶことが推測される」(群馬県高崎市動物愛護センター 大熊伸悟指導管理技士)

 なぜ、犬の大量放置が相次いでいるのでしょうか。背景にあるのが制度の課題です。去年9月、動物愛護管理法が改正され、これまで業者が飼えなくなった犬は自治体が引き取り処分をしていましたが、それを拒否できるようになったのです。

 「持ち込みそのものは、行政が断ることができるので減る。減った後に相談する場所がないから、安易に捨ててしまうというのも原因の1つ」(猫の保護活動を行う 「たんぽぽの里」 石丸雅代さん)

 悪質な繁殖業者をどうなくすのか、その対策が求められています。(12日21:57)


タグ:業者
posted by しっぽ@にゅうす at 07:14 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする