動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年11月15日

続々収容でも猫の殺処分ゼロ続くセンター…なぜ

読売新聞

神奈川県動物保護センター(平塚市)に収容された猫の殺処分数が昨年10月以降、ゼロを継続している。

 1年以上ゼロが続くのは、1979年にセンターが猫の収容を開始して以来初めて。猫を引き取って飼い主探しをするボランティアの貢献が大きいが、飼育放棄する飼い主は後を絶たず、ボランティアの負担が重くなっている。

 センターで最後に殺処分が行われたのは昨年10月11日。以後も週に2〜3回、猫の収容はあるが、殺処分はゼロ。センターでは、昨夏から収容情報を即日、メールで登録ボランティアに送る仕組みをスタートさせており、ボランティアが手分けして引き取り、殺処分を防いでいる。

 今年4〜9月に同センターに収容された猫は584匹に上るが、このうち約8割に当たる481匹がボランティアに引き取られた。引き取られる前に栄養不足で死ぬ子猫も多いという。

 センターには、自前の動物愛護センターを持つ横浜、川崎、横須賀の3市を除く県内全域から猫が集まってくる。ただ、行方不明になりにくい室内飼育や、不妊・去勢手術が増えたことなどで収容数は減少傾向にある。この5年では2119匹(2009年度)から715匹(13年度)へと大幅に減った。殺処分数も09年度の1921匹から13年度には449匹に減少していた。

 センターによると、猫は、1年間に2〜3回出産し、1回の出産で5〜6匹生まれるほど繁殖力が強い。センターの秋山雅彦業務課長は「不妊・去勢手術や終生飼育を呼びかけ、殺処分ゼロを維持したい」と話す。

 センターでは犬の殺処分についても、昨年3月13日以降、ゼロを継続している。

 「ボランティアも場所やお金、体力に限りがある。いつ、殺処分が行われてもおかしくない」。ボランティア団体「たんぽぽの里」(相模原市中央区)を運営する石丸雅代代表(49)は苦しげにつぶやく。約70平方メートルの部屋で、40匹の定員を大幅に超える約70匹(生後半年〜15歳)の猫を受け入れている。

 県動物保護センターが最後の殺処分を行った昨年10月11日以降、センターから引き取った猫は156匹。そのうち約100匹は、新しい飼い主に譲渡したが、石丸さんの携帯には連日のように、センターに収容される猫の情報が届く。

 たんぽぽの里によると、今年6月には、鎌倉市のマンションの一室(3LDK)に成猫54匹が放置されていた。救出にいくと、部屋の中には骨と皮状態で衰弱しきった猫たちがゴミとともに暮らしていた。部屋は猫のふん尿で異臭が漂い、足が折れている猫や毛がむしれている猫、死骸などもあった。飼い主の女性は飼育を放棄して引っ越していた。女性は藤沢市の民家にも33匹の猫を放置しており、たんぽぽの里で計約60匹引き取った。

 こうした現状に、たんぽぽの里は昨年度から相模原市との協働事業を開始。月2回の猫の相談会や月1回の譲渡会を行い、飼育放棄の防止に取り組んでいる。(岩島佑希)

2014年11月14日 17時46分 Copyright コピーライトマーク The Yomiuri Shimbun



タグ:殺処分
posted by しっぽ@にゅうす at 07:53 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする