動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年01月08日

競走馬:余生支えたい 東京の女性、北海道にNPO設立

毎日新聞


 競走馬の役目を終えたサラブレッドが余生を送る牧場が、馬産地の北海道浦河町にある。優駿(ゆうしゅん)に魅せられた女性が、若くして殺処分される馬を一頭でも救いたいと、NPO法人「北海道浦河町ふれあいファーム」を設立して始めた養老牧場だ。理事長の黒岩初美さん(42)=東京都台東区=は「馬をただ生かしているだけにはしたくない。馬が役に立ちながら命を全うできる環境をつくりたい」と将来像を描いている。【立松敏幸】

 ◇餌代捻出に堆肥活用

 浦河町中心部から北に約5キロの山中にある約7ヘクタールの牧草地。馬主が預けた9〜22歳の馬10頭が草をはんだり、駆け回ったりして過ごしている。「おとなしくて、いい子ばかり」と、黒岩さんは馬をなでながら笑顔で話した。

 日本軽種馬協会の統計では、競走馬は全国で年間約7000頭生まれる。2歳からレースに出走し、3〜5歳でピークを迎える。黒岩さんによると、引退後、繁殖馬や種牡馬になるのは一握りで、ほとんどは処分されたり乗馬クラブに移されたりする。馬の寿命は25〜30年ほどだが、天寿を全うするのは数%程度という。

 広告業などの会社を経営する黒岩さんは2004年、群馬県の高崎競馬場(現在は閉鎖)で初めて競馬を観戦した。その際、知人の競走馬に触れる機会があり、「馬の可愛らしさに一目ぼれした」。動物好きの黒岩さんは競馬の世界に引き込まれたが、引退後の競走馬の現実を知って「何とかしたい」と考えるようになった。

 浦河町の元生産牧場を借りて13年5月から馬の受け入れを開始。支援を得やすいように、翌年8月にNPO法人を設立した。NPO法人が運営する養老牧場は珍しく、馬の飼育経験がある浦河町内の夫婦が普段は世話をしている。

 馬の餌代は毎月数万円かかる。そこで、馬のふんで作った堆肥(たいひ)を利用してニンニクを栽培し、売り上げを餌代に充てる方法を考えた。まだ試験栽培中だが、「今年のうちには本格化したい」。引退した馬が人生ならぬ「第二の馬生」を安心して送り、多くの人と触れ合える牧場を目指している。


タグ:競走馬
posted by しっぽ@にゅうす at 07:03 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする