動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年04月24日

もらい手探しに工夫、土曜対応も 札幌市の犬殺処分、初のゼロ

北海道新聞


飼育放棄された犬などを収容する札幌市動物管理センター(西区)で昨年度、犬の殺処分数が初めてゼロを記録した。法改正で自治体が市民や業者からの引き取りを拒否できるようになったことに加え、譲渡窓口の週末開放など、同センターの新たな飼い主探しの努力が実った格好だ。同センターは「何度か殺処分せざるを得ない局面もあったが、そのつど、もらい手が現れた。市民の意識が変わりつつある」とみている。

 同センターによると、同センターの犬の殺処分数は、統計を取り始めた1972年度の1万545匹をピークに徐々に減少。犬の収容数も、2013年度の改正動物愛護管理法施行で、自治体が一般市民やペット業者から犬や猫の引き取りを求められた際に拒否できるようになったこともあり、昨年度は過去最少の301匹にまで減った。

 このうち、飼い主への返還や新たな飼い主への譲渡で293匹が引き取られ、病死などした数匹を除く残りは同センターで保護されている。この結果、14年度の同センターの収容した犬に対する返還・譲渡率は97・3%に達し、過去10年間で約34ポイントも増加した。

 殺処分ゼロに大きく貢献したのが、市の新たな飼い主探しの取り組みだ。同センターは、12年度ごろから同センター福移支所(北区)で保護している犬の情報をホームページで公開。さらに、12年度からは、家族連れが来訪しやすいようにと、平日限りだった譲渡窓口を期間限定で月2回、土曜日にも開設した。14年度は土曜日の窓口開設で11匹の犬が引き取られ、中には病気を抱えた犬を「最期をみとりたい」と引き取った人もいるという。

 同センターでは、動物愛護団体への譲渡も積極的に進めている。保健所から犬猫を引き取って保護したり、新しい飼い主を探したりする活動をしている認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会(空知管内長沼町)の上杉由希子理事は「動物愛護団体やボランティア団体の啓発もあり、保護された犬や猫を譲り受け、飼育する市民が多くなった。市民の意識が変わってきた」とみる。

 一方、昨年9〜10月には北区でミニチュアダックスフント4、5匹が放置されていた例もあった。飼い主のモラルを疑うケースも後を絶たない。同センターは「今後も市民と協力し、殺処分ゼロに向けて地道な努力を続けたい」としている。(片山由紀)


タグ:札幌市
posted by しっぽ@にゅうす at 07:33 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする