動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年06月23日

サーカスや動物園から「ゾウ」が消える!?密猟などで壊滅的に減少

IRORIO(イロリオ)


日本の動物園から「ゾウ」がいなくなるかもしれない。

ゾウを飼う動物園が減少へ
ゾウの飼育を止める動物園がしだいに増えている。

横浜市立「野毛山動物園」は2003年に飼育していたゾウの「はま子」が死んだのを機にゾウの飼育を終了した。

また、以前はゾウを飼育していた札幌市の「丸山動物園」と福岡の「大牟田市動物園」にも現在ゾウはいない。

国内最年長のゾウ「はな子」を飼う東京都の「井の頭自然文化園」も、はな子が死んだ後に新たなゾウを飼う予定はないとしている。

密猟で急減、絶滅危惧種に
なぜ、動物園からゾウが姿を消しているのだろうか?

それは、日本の動物園で飼育されている「アフリカゾウ」と「アジアゾウ」の個体数が急激に減少しているためだ。

象牙のための密猟で、毎年3万頭以上の「アフリカゾウ」が殺されている。

野生動物取引の監視団体によると、タンザニアに生息するゾウの個体数は2009年には10万9051頭だったのが2014年には4万3330頭に。5年間で約60%も減ったことを受けて、監視団体は「壊滅的減少」と発表した。

また、1900年前後には約10万頭いた「アジアゾウ」も、およそ3万6千〜5万1先頭まで減少。絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約で商業目的の国際取引が禁止されている。

輸入は順番待ち
現在、さまざまな国がゾウの輸入を順番待ちしている状況となっている。

2007年にゾウの「花子」が死んだ丸山動物園がある札幌市は、ゾウの飼育を求める約3万人の署名を受けてミャンマー政府と2年がかりで交渉を行い、ようやく他の動物と交換で4頭のゾウを譲り受けることが決まった。

国内繁殖も低い成功率
国内には、ゾウの繁殖に挑戦している動物園もあるが、成功率は低い。

1965年以降で繁殖に成功したのはわずか8頭。しかも、繁殖には複数のゾウを飼育できる広いゾウ舎を整備するなど数十億と言う多額の費用がかかる。

日本動物園水族館協会は、このペースだと日本国内でアフリカゾウは30年後にはほぼゼロに、アジアゾウは50年後に約20頭になると試算している。

サーカスからも姿を消す
ゾウが姿を消しているのは動物園だけではない。

145年の歴史を持つアメリカの有名なサーカス団は、飼育している13頭のアジアゾウを3年以内に引退させる方針だ。

アジアゾウが絶滅危惧種に指定されたことで愛護団体から批判が強まったことや、観客の嗜好の変化、規制上の問題などが理由だという。


posted by しっぽ@にゅうす at 05:01 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする