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2015年06月26日

日本最強のペット犬は、「偶然の産物」だった

東洋経済


猫と並びペットとしての圧倒的な人気を誇るのが犬。自宅で犬を飼っている読者も少なくないだろう。そんな飼い犬にまつわるこちらのランキングをまずは、ご覧いただきたい。

■犬の種類・登録数ランキング(2014年1〜12月)
1位プードル8万0888頭
2位チワワ5万3630頭
3位ダックスフンド2万9368頭
4位ポメラニアン1万5596頭
5位柴1万2454頭
(出典:一般社団法人ジャパンケネルクラブ 犬種別犬籍登録頭数)


トップはトイプードルに代表されるプードル。チワワやダックスフンド、ポメラニアン、柴犬などといずれ劣らぬ人気犬を押さえて堂々の1位だ。ただ、TBSテレビ『世にも不思議なランキング』という番組名ほど、このランキング自体に驚きはないかもしれない。

なぜプードルが人気なのか

ところが、過去の変遷を追うと意外な事実が浮かんでくる。このランキング、統計上さかのぼれる1999〜2007年まではダックスフンドが不動の1位だった。そしてプードルは2002年までは圏外。それが2003年に突如として3位へ浮上し、2008年にはトップに躍り出て、以後は7年連続で王者を守っているのだ。

かつてそれほど人気の犬種でなかったプードル。いったい何があったのか。取材班が過去を追っかけてみると、3つの出来事にたどり着いた。

ひとつめの出来事は2003年に起きた。突如3位に浮上した年だ。郵政事業庁から事業を引き継いだ、日本郵政公社が営業を開始。大きな変革を迎えていたこの年に、プードルに起きていた事件が、「ヘアカット革命」である。

プードルに起きていた「ヘアカット革命」とは


昔のプードルはミンクのファーを着ている様なゴージャスな姿だった。 TBSテレビ『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』は原則として月曜よる8時から放送です
今のプードルと言えば、ふさふさの毛並みやまるでぬいぐるみのような愛らしい姿が一般的。

ただ、思い出せる人もいるかもしれないが、かつてプードルといえば、ミンクのファーを着ている様にゴージャスな姿だったのではないだろうか。

このカット、おしゃれだけが目的ではない。意外に思われるかもしれないが、もともとプードルは水猟犬。猟の際に水に濡れても、重くならないように不要な毛を刈り上げる機能面から進化したスタイルなのだ。何十年も、プードルのカットと言えばコレだった。


それが2003年に転機を迎える。常識となっていたプードルのカットと全く違う「テディベアカット」が世界中で大ブームとなった。米国で人気の連続ドラマ「ゴシップガール」に出演していた人気女優を始め、世界中のセレブがテディベアカットのプードルに心を奪われた。

このテディベアカットを考案したのがなんと日本人。東京・目黒のペットショップ『DogMan』で代表を務める江頭重知さんだ。当時、アンティークのテディベアを持っていたという江頭さん、それをプードルに生かせないかと試行錯誤を繰り返しテディベアカットが誕生したという。


東京・目黒のペットショップ『DogMan』で代表を務める江頭重知さんとプードル
自分が飼っていたプードルをテディベアカットにして散歩しているうちに、ほかのプードルの飼い主から次々とカットを依頼されるようになったとか。散歩をしていた時の写真を見ると、確かに声を掛けたくなるほど可愛い。

時間とともに、徐々に口コミで広まり、最高で1年先まで予約が埋まっている時もあったとか。その後、雑誌やメディアでも取り上げられ、テディベアカットは大人気となり、国境を超え、世界中のプードルの新たな定番になった。

テディベアカットが広まった事で、ワンちゃんたちはヘアカットによって、もっともっと可愛く変身出来る事を世間に知らしめた。

2つめの出来事は、ある有名人との共演だ。

2008年、ついにプードルは種類・登録数ランキングの1位に躍り出る。このころは第44代アメリカ大統領にオバマ氏が選出。そう世界が大きく動いた年だ。

真央ちゃん愛犬もプードル

このとき、プードル人気に火をつけたのが、「真央ちゃん」の愛称で親しまれるアイススケートの浅田真央選手である。

真央ちゃんはこの年、2008年3月の世界フィギュアスケート選手権の女子シングルで逆転の初優勝を遂げた。この前後、プードルで愛犬のエアロが真央ちゃんとともにクローズアップされた。

エアロと共演したアイスショーが記憶に残っている人もいるだろう。これが日本におけるプードル人気をさらに加速させたのだ。

そうはいっても、その後、かつて不動の1位だったダックスフンドや人気種のチワワなどを押さえての7年連続トップはすごい。ブームが一過性のものにならなかったということだ。
この安定した人気の裏側にある3つめの出来事が「ティーカッププードル」だ。

その名のとおり、驚異の小ささと愛らしさで、話題沸騰。まるでぬいぐるみような愛嬌と、気品のあるクルクルとした毛が魅力的。小柄なので、散歩をするにもシャンプーをするにも手間がかからず飼いやすい。

プードルは、公認されているサイズだけでスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4サイズと豊富。小さな子から大きい子まで同じ犬種なのに、さまざまなサイズのプードルと出会える。

プードルはもともと絶対的な可愛さを持っているものの、ここまでの人気は、3つの事象が重なった「偶然の産物」だったともいえるかもしれない。プードルを飼っている人でもそこまで知っている人は少ないだろう。そして、「犬を飼ってみたい」と思っているアナタ。プードルが気になったのでは?


posted by しっぽ@にゅうす at 07:05 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする