動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年06月26日

救った命 追った成長

読売新聞


◇子犬と家族の絆本に

 ◇大阪の児玉さん 「譲渡制度伝えたい」

 殺処分間近だった子犬が温かな家庭に引き取られ、成長する姿を写真とともに追いかけた本が今月、出版された。筆者のフォトジャーナリスト、児玉小枝さえさん(45)(大阪市)は「人間が身勝手に動物の命を奪わないため、自分に出来ることを考え、実行につなげてほしい」との思いを託した。(浅野友美)

 「“いのち”のすくいかた 捨てられた子犬、クウちゃんからのメッセージ」

 主人公は、兄弟4匹と一緒に捨てられ、2007年秋に神戸市動物管理センター(北区)に収容されていたメスの雑種・クウちゃん(生後2か月)。譲渡希望者の審査をクリアした神戸市北区の会社経営、津田四郎さん(61)一家に引き取られた。

本を手に、動物の命の尊さを訴える児玉さん(大阪市内で)
本を手に、動物の命の尊さを訴える児玉さん(大阪市内で)
 本の中では、犬の気持ちを児玉さんが代弁する形で、津田さんの妻や長男、元々飼われていた雑種犬との交流を描写。母犬を知らないクウちゃんが、津田さんたちと遊んだり、同じ布団で眠ったりして、家族としての絆を深めていく内容だ。

 現在7歳で、体重22キロまで成長したクウちゃんは、人懐っこく、散歩でもリードをぐいぐい引っ張る津田家の元気印。津田さんは「心が通じ合い、癒やされてきた。病気や老化で世話が大変になっても、最後まで一緒にいたい」と話す。

 ペットを迎え入れる心構えも紹介。児玉さんは「犬や猫は、瞳や尻尾の動きで人間に思いを伝えようとする。受け止め、動物の命が尊ばれる社会にしたい」と願う。



 児玉さんが動物愛護に目覚めたのは1997年、大阪市内で「犬(死)」と貼り紙のされたゴミ袋を見つけたことがきっかけだ。中には首輪をつけた犬の亡きがら。粗末にされる動物の命に衝撃を受けた。

 98年から各地の収容施設で殺処分される犬や猫を撮り、全国で約600回の写真展を開催。本の出版や講演もしてきた。

 「殺されるなんてかわいそう」「無責任な飼い主が許せない」と処分問題に注目が集まる一方で、動物を引き取る「譲渡制度」が知られていないことに気付き、今回の出版を決意した。

 新書判192ページ。税別620円で全国の書店で販売中。問い合わせは、集英社みらい文庫(03・3230・6246)へ。

 ■神戸市動物管理センター■ 1983年に設立。放浪やけがをした犬や猫の保護、動物を飼えなくなった場合の相談を受ける。ボランティア団体「CCクロ」が犬舎の清掃や動物の世話を行い、定期的に譲渡会も開く。国の方針に基づき、昨年度からガス室の使用を中止し、麻酔薬注射に切り替えた。速報値では昨年度、犬99頭、猫628匹を収容。犬97頭、猫53匹が引き取られたが、犬4頭、猫885匹が殺処分された。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:09 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする