動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年06月27日

犬猫殺処分ゼロへ 大宮でシンポ

東京新聞


飼えなくなったり、所有者不明の犬猫の殺処分をなくすにはどうしたらいいのかを考えようと、「埼玉殺処分ゼロシンポジウム」(県後援)が、さいたま市の市民会館おおみやで開かれた。県の新旧担当者や動物愛護団体、ジャーナリストらが講演。殺処分ゼロに向けて行政と動物愛護団体が連携し、それぞれができることを実行することの重要性が再確認された。 (中里宏)
 シンポジウムは二十一日に開かれ、川越市の「保護猫カフェねこかつ」代表の梅田達也さん(42)が主催。県内外から約二百人が参加した。
 県内で殺処分された犬猫は二〇〇六年度に九千百十八匹(犬三千六百五匹、猫五千五百十三匹)だった。県は〇八年度から十年間で四千五百匹に削減する動物愛護管理推進計画を策定。四年目の一一年度に四千三百六十七匹まで削減して目標を達成し、一六年度までに千匹未満にする新たな五カ年計画と、二三年度までに五百匹未満にする改正計画を策定した。一三年七月には上田清司知事が「犬猫の殺処分ゼロを目指す」と宣言。昨年度は千九百三十九匹まで減っている。
 シンポジウムでは、計画策定を担当した前県生活衛生課動物指導担当の橋谷田元さんと現動物指導担当の福田郡盛(くにしげ)さんが、獣医師として殺処分に向き合う苦悩や動物保護行政の現状を赤裸々に報告した。
 橋谷田さんは「これまでは順調に減ってきたが、これからが厳しい状況になる」と前置きした上で「数に追われると成績至上主義になり、本質的なことが見失われる」と、数字だけにとらわれることの危険性をこう警告した。「埼玉では乳飲み子の犬猫は注射で殺処分している。現時点ではそれがベストだからだ。しかし、ある自治体では自然死させて殺処分にはカウントしていない。自然死とは餓死ということだ。数字にとらわれず、私ならどうするかと考えることが大事だ」
 福田さんは「一三年の動物愛護法改正で、所有者からの動物の引き取りを自治体が拒否できる根拠ができた。所有者のいない子猫の持ち込み数を圧縮するのが一番の課題」と説明。東京ではボランティアが行う野良猫の不妊・去勢手術に二十三区すべてが費用助成を行っているのに対し、県内ではさいたま、秩父、和光の三市だけしか助成制度がない現状を報告した。シンポジウムでは、不要になった犬猫を安易に処分しようとする悪質なペット業者の問題も取り上げられた。
 主催した梅田さんは「殺処分をゼロにするために、一人一人に何ができるのか考えてもらいたかった。参加者から『来て良かった。すぐにも行動していきたい』という感想があり、やってよかった」と話している。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:13 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする