動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2015年12月16日

<山崎充哲の多摩川ノート> おさかなポストの12月

東京新聞


年の瀬を迎え寒さもグッと厳しくなり、多摩川の水面から朝霧が立つ季節になりました。朝霧はとても幻想的なのですが、多摩川の朝霧は流域に住む人たちの生活排水で起こる現象です。川崎を流れる多摩川の水は約70%が下水処理水です。家庭排水をきれいな水にして多摩川へ放水してくれる下水処理場は、多摩川の自然再生になくてはならない存在です。
 下水処理場は、アユが棲(す)めるくらい水をきれいにしてくれましたが、水温を調整する機能はありません。冬は家庭で使う水の約60%がお湯ですから、下水処理場には温水が集まります。
 冷まされることなく多摩川に放水された下水処理水は多摩川を温暖化させてしまいました。台所の食器洗いは、お湯を流しっぱなしにせず、洗い桶(おけ)にお湯を溜(た)めて洗えば、お湯の使用量が減らせます。お風呂のシャワーは、体を洗い終わってからコックを開けてください。バスタブのお湯は一晩冷ましてから洗濯機に使うなどして、家庭排水の水温を冷ますことで多摩川の温暖化は防げます。
 十二月はどのご家庭でも大掃除をすると思います。水槽で水辺の生き物を飼育している人は、水槽の水替えや、ろ過装置を洗ったり、生き物の世話をする人も多いと思います。ピカピカに磨き上げられた水槽に透き通った水、金魚や熱帯魚が泳ぐ姿に年の瀬のせわしない心が癒やされ、新しい年を迎える準備をします。
 毎年十二月末のおさかなポストには、普段よりたくさんの魚が入れられます。大掃除を機に水辺の生き物の飼育をやめてしまう人がいるようです。水槽などの飼育用品をごみにして処分するのは個人の自由ですが、魚やカメも一緒に片付けてしまおうと、多摩川へ捨ててしまう人もいます。
 お正月を前に、冷たい川に捨てられた魚やカメにはとんでもなく迷惑なことで、多摩川の生態系も壊されます。飼育している生き物の命はごみではありません。多摩川や野山に捨てたり逃がしたりせず、どうぞ最後まで飼い続けてください。どうしても飼うことができなくなった熱帯魚やキンギョ、ニシキゴイなどは「おさかなポスト」にお持ちくだされば、新しい飼い主さんを探します。
 池のニシキゴイなど大きくて、おさかなポストへ持ち込めない人は、活魚タンクで出張引き取り(要実費)に伺います。カメは動物愛護管理法により、稲田公園のおさかなポストに無断で持ち込むことはできません。おさかなポスト管理事務所にお持ちいただくか、出張でお伺いして対面でお引き取りをしています。
 詳しくは電話にてご相談ください。多摩川おさかなポスト飼育管理事務所は小田急線生田駅徒歩五分。連絡先は電090(3209)1390=山崎へ。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:22 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする