動物 しっぽニュース
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2016年05月01日

孤独な犬猫に供養庭園…尾道の寺 整備進める

読売新聞


◇芸術家と住職「動物の現状考えてほしい」

 尾道市で空き家を活用した美術館やカフェなどを手がける芸術家・園山春二さん(72)と妙宣寺(尾道市)の加藤慈然住職(58)が、飼い主がいないまま死んだ犬や猫を供養できる庭園の整備を進めている。犬や猫にちなんだ毎年11(ワンワン)月22(ニャンニャン)日などに関係者らが法要を営む計画も検討中だという。(佐藤祐理)

 尾道の景色などにひかれて1997年に同市に移住した園山さんは現在、古民家22戸を借りたり、所有したりしている。改修を進める中で、家屋内で白骨化した犬や猫の死体を見つけることが多かったという。一方の加藤さんも、これまでに寺の屋根裏や本堂の下で猫の死体を発見していた。

 古民家の敷地内や境内などに埋葬して弔ってきた2人は、こうした犬や猫を供養したいと思うようになった。加藤さんが、同寺の墓園(約1000平方メートル)内の敷地(約20平方メートル)で、園山さんらと供養する場を設けることにした。

 2人は3月下旬、仲間らと一緒に、敷地内にある空き缶や落ち葉を拾い、18袋分のごみを集めた。今後、四季を通じて花を楽しめるように、ミモザやモッコウバラなどを植える。2人がこれまでに犬や猫を埋葬した場所付近の土を持ち寄り、犬や猫のための卒塔婆を置いて特徴などを記す。近くには、園山さんの墓も整備する考えだ。

 同市の山手地域は、尾道水道や古寺などが見渡せるが、急な坂が多く不便なため、空き家が生じているとみられ、そのまま朽ち果てることも。園山さんは、そんな空き家などを仲間らと改修し、カフェやバーに再生。国内外から収集した招き猫などを展示する「招き猫美術館in尾道」も開設し、運営している。

 加藤さんは「山手地域では1980年代頃から、飼い犬や飼い猫を放置して引っ越す人が現れ始め、野良の犬や猫が増えた」と指摘。広島大の大学院生が4年ほど前から行っている猫の実態調査では、野良猫の数は減少傾向にあるものの、これまでに計約180匹の野良猫が確認されているという。

 「猫ブームと言われる今だからこそ、無責任に餌をあげて帰るだけでなく、かわいそうな猫たちの現状を考えてもらう場所にもしたい」と加藤さん。園山さんも「猫に癒やしを求めて観光に来る人も多いが、人知れず死んでいく犬や猫にも思いを巡らせてほしい」と話している。

2016年05月01日 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:24 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする