動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年08月08日

行き場のない猫の保護に取り組む 池村寿美子さん /石川

毎日新聞


「私が助け出す」強い意識 池村寿美子(いけむら・すみこ)さん(63)
 空前の猫ブーム到来の陰で、日本では年間約8万匹の猫が殺処分されている(2014年度、環境省集計)。無慈悲に奪われる命を少しでも救おうと、捨て猫を引き取り、育てる保護活動を2002年から無償で続けている。

 きっかけは、自宅の車庫に迷い込んだ1匹の野良猫だった。何気なく餌を与えると、近所の人たちから「野良猫に餌を与えると厄介なことになる」と、やめるように言われた。しかし、食べ物がなければこの猫は飢え死にしてしまう。行き場のない猫の保護に関心を持つようになった。

 夫の昇さん(66)が使っていた物置を保護スペースとして活用し、飼い主に捨てられた猫や野良猫の受け入れを始めると、口コミで評判が広がった。今では年間100匹が持ち込まれ、活動開始から通算で1000匹を超える。保護しながら引き取り先も募集し、9割は新たな飼い主に引き渡す。現在は1〜14歳の約40匹を保護している。

 活動は「年中無休」で、餌やりや排せつ用の砂の継ぎ足し、保護スペースの掃除など多岐にわたる。病気の治療で病院に連れて行くこともある。ゴミ袋やティッシュといった日用品も常に取りそろえておく必要があり、年間300万円の経費がかかる年もあるという。

 池村さんは保護活動に専念しており、仕事をする余裕はない。資金は水道設備機器の卸業を営む昇さんの収入が頼りだ。生活費を切り詰めながらやり繰りを続け、「夫の理解が一番大きい」と感謝する。

 かつては自宅でも1匹飼っていたが、多忙を極めるあまり、病気に気付けなかった。約3年前にこの1匹が腎不全で死んでからは個人的に飼うことは諦め、活動を通じて出会う全ての猫に等しく愛情を注ぐ。

 猫人気の高まりの一方、遺棄や虐待といった心ない行為も後を絶たない。ただ、「それを(外部の人が)止めることはできない」。だからこそ、「私にできることは、そういう不幸な猫を助け出すことなんです」と、自らが取り組む大切さを強く意識している。【金志尚】

 ■人物略歴

 1952年9月生まれ。父の仕事の関係で幼少時は能登地方を転々とした。現在は金沢市在住。保護スペース(金沢市東力2の118)では持ち込みや引き取りなどの相談にも応じている(要事前連絡)。問い合わせは池村さん(090・5684・1648)。




posted by しっぽ@にゅうす at 06:36 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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