動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年06月16日

サンフランシスコでペットショップでの商業的な犬猫の販売を禁止する法案可決

Yahoo! JAPAN


ペットショップでの商業的な犬猫の販売を禁止(サンフランシスコ)
“Whoever said you can’t buy happiness forgot little puppies”
「幸せを買うことはできないと言う人は、子犬のことを忘れている」ーGene Atkins Hillー

【グラフ】サンフランシスコでペットショップでの商業的な犬猫の販売を禁止する法案可決

アウトドア系のコラムニスト・編集者であり、犬に関する本も執筆したジーン・アトキンス・ヒル(第二次世界大戦時は沖縄県に駐在していたらしい)が遺した言葉とされる。

犬や猫を「買う」という行為は古くからあったことだろう。しかし一方では、犬猫たちがお金で取引されるということに違和感を抱く人も少なくはない。それは、彼らが家族や人生のパートナーに十分なり得るがゆえに、家族や友達をお金で買うのか?という感情的心理も働いてのことと思われるが、そう考えれば、なにも不思議なことではない。また、行き場のない犬猫たちを考えてのこともあるだろう。

ちなみに、皆さんは愛犬や愛猫をどこから手に入れたのだろうか? または、どこから手に入れるつもりだろうか?

参考までに、一般社団法人ペットフード協会が行った『平成27年全国犬猫飼育実態調査』の中にある『ペットの入手先_年代別』を見てみると、犬では圧倒的に「ペットショップから」が多くなっており(42.7%)、意外に「友人・知人からもらった」というケースも2番目に多い(19.2%)。「動物愛護団体系からの譲渡」および「里親探しのマッチングサイトを通した譲渡」は、両方を足すと7.5%。

猫の場合は「ペットショップから」というケースは少なく(13.3%)、圧倒的に多いのは「拾った」というケース(39.5%)で、次いで「友人・知人からもらった」が30.0%。「動物愛護団体系からの譲渡」および「里親探しのマッチングサイトを通した譲渡」は両方を足して13.3%で、犬に比べて倍近く多くなっている。

ところで、2013年9月1日から改正動物愛護管理法が施行され、3年間は生後45日を過ぎていない子犬子猫の販売および販売用の引き渡しや展示が禁止となり、2016年9月1日から別の法律を定めるまでの間は生後49日と少し日数が延びた。本来、法律上では生後56日(8週)となっているわけだが、法律改正時に経過措置がとられたため、現状ではその目標にまだ届いてはいない。

早期に母犬や兄弟犬から引き離された子犬は十分な社会化のチャンスを欠くことから、問題行動を起こしやすい傾向にあると言われ、また、母犬からもらった移行抗体も徐々に少なくなり、免疫力が低下して病気感染のリスクも高まる。そうしたことを回避するためにも生後8週齢前後というのは1つの重要な時期と考えられ、海外では法律的に明記している国もある。以下はその例(*2)。

アメリカ
最低生後8週齢以上および離乳済みの犬猫でない限り、商業目的のために輸送または仲介業者に渡されてはならない。

イギリス
生後8週齢に達していない犬を販売してはならない。

ドイツ
生後8週齢未満の子犬を母犬から引き離してはならない。

オーストラリア(ヴィクトリア州)
販売されるすべての動物は離乳をし、完全に自立していなければならない。販売される動物の最低年齢は、犬と猫で生後8週齢、ウサギ生後5週齢、モルモット生後4週齢、マウス生後3週齢(*3)。

そのような状況の中、先月のこと、アメリカのサンフランシスコでは、生後8週齢に満たないペットの販売を禁止すると共に、ペットショップでは商業的な犬猫の販売を禁止、レスキューされた犬猫のみを扱うことができるという法案が可決されたと報じられた(*4)

これはなにもサンフランシスコが初というわけではなく、アリゾナ州のフェニックスやメリーランド州のモントゴメリーなどにも似たような法律があるということだが、いわゆるパピーミルを排除し、行き場を求めるレスキューされた犬や猫たちが新しい家族を得るチャンスを拡大できると期待されているようだ。

日本の今後はどうなのだろう?
犬や猫と暮らしたいという人が、どこから彼らを手に入れるのかというのはその人の自由だが、最後にこの言葉を記しておこう。

“A dog is the only thing on earth that loves you more than he loves himself”
「この地球上で、犬は、自分自身のことを愛するよりももっと深くあなたのことを愛してくれる唯一の動物だ」ーJosh Billingsー

文/犬塚 凛

@DIME編集部


posted by しっぽ@にゅうす at 07:53 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする