動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年06月20日

【夜間救急病院での経験】愛犬の予期せぬ悲しい事故

ネタりか


不注意が招いた愛犬の悲しい事故

医療用機器

私が動物の夜間救急で経験した出来事です。
悲しく辛いことばかりですが、この記事を読んで少しでも愛犬に潜む危険を考えてもらえると嬉しいです。

農薬を舐めてしまった犬

生後6ヶ月の中型犬。何にでも興味がある年齢です。
そのお家は農家をしていました。
ある日いつものように散歩帰りに畑により、簡単な農作業して帰ろうとすると、いつもは呼んだらくる犬が来なかったそうです。
探しにいくと、納屋の中で倒れていました。何か吐いた形跡もあります。
横には、畑に散布する農薬の缶が落ちていました。
犬が届かない場所に置いていたはずなのに、犬がどうにかして取ったのか、直し忘れたのか解らないとのことでした。
急いでかかりつけの動物病院につれていきましたが、すぐに亡くなるような致死量は飲んでいませんでした。
ですが、肺の細胞が壊れてしまっていたので、呼吸が苦しい状態が続いていました。
かかりつけの先生は、夜中誰もいなくなるので、私が勤めていた夜間の酸素室で朝まで預かってほしいと連絡がありました。
酸素を満たした部屋の中でも犬の呼吸は荒く、横になることも出来ません。呼吸以外は大きな問題はありません。頭も意識もはっきりした状態で、その犬は息が苦しい状態が続きました。
私達スタッフは、点滴や注射以外で出来ることが限られていました。見ている私が辛くなるぐらい苦しそうな姿で、朝までお預りしましたが状態は改善せず、その日の夜安楽死になったとかかりつけの病院から連絡がありました。

車に轢かれた犬

夜間に1本の電話が鳴りました。
交通事故で犬が轢かれてぐったりしているとのことで、急いで連れてきてもらいましたが、その家の娘さんと思われる女性が大泣きしており、話も出来ない状態でした。
来院したとき、もうすでに犬の呼吸は止まっていました。血を吐いていたので内臓損傷したと思われます。
状態を話すと娘さんは倒れてこんで、ごめんね、ごめんね・・・と犬にすがり付いて泣いていました。
ご家族に話を聞くと、娘さんがバックで車を入れようとしたとき、いつもは車が入ると離れる犬がその日は何故か離れず、そのまま車で轢いてしまったそうです。
娘さんの気持ちを思うと辛く、声を掛けられませんでした。

熱中症になってしまった犬

暑い夏の日、若い女性がフレンチブルドッグの2歳の女の子を連れて、突然病院に駆け込んできました。
もう意識もなく呼吸が苦しいのか、ゼェゼェと荒い呼吸をしています。熱を測ると42℃、熱中症です。
急いで体を冷やし、点滴を流し続けましたが、数時間後残念ながら亡くなりました。
どうしてこうなったのか先生が話を聞くと、いつもクーラーを入れて出掛けているが、その日は何故かタイマーをつけたまま出掛けてしまったそうです。タイマーは1時間後に切れる設定になっていました。
お昼から出掛けていた飼い主さんが夜部屋に帰ると、犬の器にいれたお水がすべてなくなっており、部屋は暑さで蒸し風呂状態だったとのことです。
暑い部屋の中で、逃げ場もなく苦しんでいたんだと思うと胸が痛みました。

まとめ

遠くをみつめる犬

この3件の話は、悪意があっておきた事故ではありません。不注意が招いてしまった悲しい事故です。
農薬を飲んでしまった犬も、いつも大丈夫だからという安心感から、犬から目を離しリードを付けなかったために起きた事故です。
もし、リードを付け、犬から目を離さなければ・・・。

交通事故の犬も普段から犬がいることが解っていたのに、いつも避けれくれると思い込んだ為に起きた事故です。
もし、犬を車から遠いところで繋いでいれば・・・ちゃんと確認してからバックしていれば・・・。

熱中症の犬も、クーラーをつけるときや出かけるときにしっかり確認していれば、今回のような事態にはなりませんでした。

確かに、避けられない事故もあるかもしれません。
犬は賢いとはいえ、やはり私達飼い主がきちんと管理してあげないといけません。小さな子供と一緒なのです。それを忘れないでほしいと思います。
「普段からしているから大丈夫」ではなく、「もしかしたら・・・」を考え、事故のないよう私達が気をつけてあげないといけない思います。


posted by しっぽ@にゅうす at 06:22 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする