動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年07月17日

救助犬伴い「一刻も早く」発見 「2012年九州北部」でも捜索の男性

西日本新聞


福岡県朝倉市などで16日行われた九州豪雨による安否不明者の集中捜索。NPO法人「九州救助犬協会」(熊本市)メンバーの坂本隆之さん(38)=大分県国東市=は、消防団員などとともに捜索に加わった。2012年の九州北部豪雨で救助犬を指揮し不明者の発見につなげた坂本さん。「今回も、何とか見つけ出したい」と力を込める。

 同日午前、流木が散乱する福岡県うきは市の筑後川。「クヴィック、ここ(を調べて)!」。目まいがするような炎天下、坂本さんが救助犬「クヴィック」に指示を出す。人間の1万倍という嗅覚を生かし、鼻を泥や流木にこすりつけるようにしてかぎ回り、時々川に飛び込んで猛暑をしのぐ。ただ手掛かりは乏しい。「(不明者が)何とか出てきてくれないか」。坂本さんの顔に焦りがにじんだ。

 幼い頃からの愛犬家という坂本さんが、救助犬を飼い始めたのは08年。飼い主のマナー向上を目指すイベントで、同協会の犬との出合いがきっかけだった。「愛犬と一緒に社会貢献ができると知り、参加したいと思った」。翌年から訓練を受けた救助犬の「チェイサー」と活動を始めた。

 12年に九州を襲った豪雨では、チェイサーと熊本県南阿蘇村の土砂災害現場で活動。大雨が続き土砂崩れの危険も迫る中、チェイサーは他の救助犬と一緒に不明者の存在に気付き、自衛隊員が深さ4メートルから救助。助け出された人は亡くなっていたが「どんな形であれ、一刻も早く家族の元へ帰すのが使命。見つかって良かった」と振り返る。昨夏死んだチェイサーの役目はクヴィックが受け継ぐ。

 協会では今回の豪雨災害で6日以降、延べ32匹の救助犬を投入。坂本さんは16日で計6日目の活動となった。16日は不明者の発見には至らず、同協会は捜索活動にいったん区切りを付ける方針だ。それでも坂本さんは「何度でも捜しに来たい」と、クヴィックを見つめた。

=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=


posted by しっぽ@にゅうす at 09:04 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする