動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年11月12日

犬の誤飲・誤食「お利口さん」でも注意

東京新聞


「先生。うちの子が目の前でたった今、焼き鳥の竹串をのみ込んでしまいました」
 以前、当院に駆け込んできた飼い主さんの言葉です。緊急手術で即、竹串を取り除きました。
 このときは運よく、胃壁を串が貫通していなくて事なきを得ましたが、運が悪ければ、胃を貫通して腹膜炎を起こして死ぬ可能性もありました。
 ごみ箱をあさり、ハムを縛っていた糸をのみ込んで、糸が腸に絡みついたり、総菜を包むラップが腸内に詰まったり、ミシン針が内壁に刺さったり−など、誤飲による腸閉塞(へいそく)の原因となるものは家の至る所にあります。
 「うちのワンちゃんはお利口さんで、余計なものは口にしないんです」と多くの飼い主さんは言います。が、まさにそう話している目の前で、犬たちはいろんなものを口に入れてしまいます。
 誤飲・誤食は生涯に1回か、あっても数回でしょう。「魔が差す」という言葉がぴったりです。いつもは見向きもしないものをのみ込んだりするのです。ですから、犬の周囲に危険なものは置かない、ということが鉄則です。
 米びつのコメを大量に食べ、嘔吐(おうと)と下痢で数日間苦しんだり、チョコレートを包装フィルムごと食べたりした犬もいます。
 チョコレートは犬にとって猛毒です。絶対に避けてください。
 たばこを食べることはさらに危険です。室内での喫煙は副流煙の害が心配されますから、犬のそばでの喫煙は避けましょう。
 誤飲・誤食による消化器のトラブル以外にも、犬の体に合わない食事内容は、腸の炎症を引き起こし、嘔吐や下痢、発熱、感染症の原因にもなりかねません。良質の消化のいいフードだけを与えるようにしてください。
 (川村康浩=獣医師、川村動物クリニック院長)

posted by しっぽ@にゅうす at 01:01 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする