動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年12月07日

収容の犬猫 譲渡対象拡大/島根

読売新聞


◇県が手引改定方針

 ◇殺処分経緯 SNS拡散契機

 犬猫の殺処分ゼロを目指す県は、保健所に収容した犬や猫を譲渡対象にするかどうかの判断基準を定めたマニュアルを年内にも改定し、譲渡対象の幅が広がるようにする方針を固めた。殺処分の判断を下す前に、動物の訓練士に預けるなど、外部の意見を聞く仕組みの導入を検討している。11月17日に出雲市の愛護団体が保護を訴えながら、殺処分された1匹の犬がきっかけになった。(佐藤一輝)

 県薬事衛生課によると、この犬は10月2日、市民からの通報を受けて出雲市園町で保護され、出雲保健所に収容された。犬は首輪をしていたが、通報者の手をかんだり県職員を威嚇したりしたという。

 県動物愛護管理条例などでは、収容した犬や猫を保健所のホームページなどに7日間「迷子動物情報」として掲示しても飼い主が現れない場合、知事から委任された保健所長が、別の飼い主を探すか殺処分するかを判断するよう定めている。

 今回は飼い主が見つからず、県が2009年に策定した譲渡マニュアルに示した「性格が温和で、新しい飼い主や飼育環境に順応できるもの」にも該当しなかったことから殺処分を決めた。

 事態を知った同市のNPO法人「アニマルレスキュードリームロード」(原ゆかり理事長)のメンバーは新聞に折り込みチラシを入れて飼い主を捜したが現れず、メンバーの一人が県に引き取りを申し出て一度は殺処分が延期された。

 しかし、その後も犬が保健所職員の手をかむなどしたため、県は譲渡を認めず、11月17日に殺処分した。

 同法人は同16日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に経緯を投稿したことから、インターネット上で拡散。同課にはその後の約1週間に、「かわいそう」「殺さずに済む方法はなかったのか」などの苦情や意見が約20件寄せられた。

 同課は、現在のマニュアルに、凶暴性がある犬をいったん動物の訓練士に預けるなど、外部の意見を取り入れる選択肢がないことなどから、マニュアルの見直しを決めた。今週中にも素案を作成し、各保健所や動物愛護団体の意見などを聞いた上で決定する。

 同課の田原誉利子グループリーダーは「殺処分される動物を減らしたい気持ちは愛護団体の方々と同じ。よりよいマニュアルづくりを目指したい」と述べた。

 同法人の原理事長は「死んだ犬は戻ってこないが、マニュアルが変わることで、少しでも助かる命が増えることを願う」と話している。

 ◇野良猫去勢県が施策


 県によると、近年県内で殺処分される犬と猫の数は減少している。2016年は犬が75匹、猫が412匹で、5年前に比べていずれも2割前後に減った。

 野良猫が産んだ子猫の殺処分が多いことから、県は12年から野良猫の去勢手術も行っている。今年からは「殺処分ゼロ」を目標に掲げ、県の公式フェイスブックで動物愛護に関する行事予定を掲載するなど、啓発に力を入れている。

2017年12月05日 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:17 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする