動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年01月08日

犬猫の「多頭飼育崩壊」、神奈川県内で相次ぐ 経済的、高齢化、複雑な背景

Yahoo! JAPAN


 飼い主が犬や猫の不妊去勢手術をせず、頭数が増えすぎて管理しきれなくなる「多頭飼育崩壊」が県内で相次いでいる。正しい飼い方や管理方法などに関する飼い主の知識不足だけでなく、経済的理由や高齢化など複雑な背景が絡むケースもあり、幅広い分野の連携が求められている。

 「シェルターは満杯。こんなに『崩壊』が重なることは今までにない」。昨年12月中旬に県動物保護センター(平塚市)で猫の譲渡会を緊急開催した猫保護団体「たんぽぽの里」(相模原市中央区)代表の石丸雅代さん(52)がため息をつく。

 同団体は昨年9月から12月中旬にかけ、相模原や大和など県内6カ所(計150匹)の崩壊現場に関わり、うち59匹を引き取った。飼い主が繁殖制限を行わない間に手に負えないほど増えたケースがほとんどで、劣悪な環境下による衰弱や病気で医療的な処置が必要な猫も少なくなかったという。

 県が2016年度に「崩壊」として把握し、同センターで引き取ったのは犬が1件17匹、猫が4件計125匹。猫は飼い主からセンターに持ち込まれた全162匹の8割近くを占め、行き場のないペットが一度に多数発生する「崩壊」がセンターの収容数を押し上げている格好だ。

 「非常に大きな問題だ」。黒岩祐治知事は昨年12月、多頭飼育を届け出制にする考えを表明した。飼い主にモラルを求める従来の啓発から一歩踏み込み、届け出義務化により、実態把握や飼い主への指導で崩壊を防ぐ狙いだ。

 悪臭など近隣への影響も大きい多頭飼育崩壊は近年社会問題化。崩壊事例は全国各地で表面化しており、環境省は18年度から自治体向けの対応ガイドラインの作成に取り組む。特に飼い主に対するケアの視点を盛り込むことを想定し、動物愛護部署と福祉部署の連携策などを示す見通しだ。実際、たんぽぽの里が関わったケースでも背景に飼い主の生活困窮や高齢化、介護疲れなどが見られ、石丸さんも「動物愛護ボランティア主体では対応しきれない」と訴える。

 県は今後、届け出の具体的頭数や罰則も含めて検討し、県動物愛護管理条例を改正する。知事は「市町村やボランティア、県獣医師会などと情報を共有し、しっかりとした連携体制を構築する」としている。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:02 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする