動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年01月14日

人とペットが共生する“理想郷づくり”で「幸せ創造産業」実現へ

Yahoo! JAPAN


【人とペットの赤い糸】

 日本は1982年から子供の数が連続で減少する一方、高齢化率は27・7%になり、世界一の高齢化率になっている。また、人口も毎年約30万人ずつ減る人口減少時代に入った。

 ペット関連市場は、犬・猫の数を含めて、70年代から人口増加とともに順調に拡大してきた。しかしながら、犬の数は2008年をピークに残念ながら減少傾向にある。

 ペットフード協会が20〜70代の男女を対象に実施した犬猫飼育実態調査によると、猫が前年比2・3%増の953万匹だったのに対し、犬は前年比4・7%減の892万匹となり、94年の調査開始以来、初めて猫の数が犬を上回った。

 犬が減少した要因としては、まだ多くの集合住宅でペットと暮らすことが不許可であることに加え、高齢化に伴い散歩が必要な犬の飼育数や、学校飼育動物の数、犬の繁殖者(ブリーダー)数がそれぞれ減少したこと。さらに犬の販売価格の高騰など、さまざまな理由が推測されている。

 今年は「戌年」だ。これにちなんで、さまざまな製品やサービスが紹介されることが予測されるが、売り上げのみを求めるのではなく、人とペットの真の共生社会(理想郷)を実現することが、人とペットのQOL(生活の質)を高めることになり、ペット関連業界としての生きる道に繋がるのではないだろうか。

 そのためには行政、各種団体、企業、専門家・有識者らが力を合わせて、国内外から視察にきてもらえるような人とペットの“理想郷づくり”を推進することが必要だ。

 例えば、学校飼育動物との触れ合いを通じて、命の教育やリーディングプログラム(犬に向かっての本の読み聞かせ)を推進する。死の寸前まで愛するペットと寄り添うことができる高齢者施設の開設。公共施設・交通機関では、人のマナーやペットのしつけレベルによるペットの受け入れ。高齢化社会における人とペットの見守りサービスや信託制度。人とペットがともに遊べる施設づくりも欠かせない。

 ほかにもまだまだあるが詳細は後日、このコラムで説明をすることとしたい。

 人がペットと暮らすことの効用は、欧米の国々を中心に証明されている。ペット産業は「健康産業」であり、究極的には「幸せ創造産業」と言っても過言ではない。

 人とペットの赤い糸が、人とペットの両方が幸せに暮らせる豊かな社会づくりの基本であることを考慮すると、戌年である今年を人とペットの理想郷づくりへの元年にしたいものである。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

posted by しっぽ@にゅうす at 00:06 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする