動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年02月10日

殺処分解決へ5つの提言 ニュージーランドは全ての犬猫にマイクロチップ装着を義務付け

産経ニュース


★殺処分を考える(2)

 前回、殺処分の主な現状について紹介させていただいた。夕刊フジ紙面の都合で詳しくカバーできないが、殺処分について次のような解決方法を具体的に提言したい。

 (1)教育・啓発

 ドイツが1841年から全国の小学校で「人とペットの共生に関する授業」を始めたように、日本全国の小学校で、人とペットの共生について、動物愛護管理法の主要なポイントを含めて分かりやすく説明する授業を実施したい。「教育は人を創る」という言葉があるように、動物愛護・福祉についても幼少期から教えることが重要だ。動物や人に対する思いやりが醸成できる時期を逃してはならない。

 (2)鑑札・迷子札・マイクロチップの装着

 阪神淡路大震災や東日本大震災では、鑑札・迷子札やマイクロチップが装着されていないために、飼い主不明のペットが多かった。

 ニュージーランドでは、震災後、全ての犬猫にマイクロチップの装着を義務付けた。ペットフードを支援する場合も、子犬、子猫、成犬、成猫、高齢犬、高齢猫の数が分かれば、必要な種類と量のペットフードを提供できる。動物愛護管理法では、終生飼養を義務付けているが、少なくともペットの戸籍に代わり、法律でも義務付けられている鑑札に加えて、迷子札やマイクロチップは義務付けたい。

(3)不妊去勢手術の徹底

 野良猫や野良犬によって子猫や子犬が増えることが問題になっている。不必要かつ不幸なペットを増やさないように、保護施設から動物を渡す場合は不妊去勢手術を実施したい。また、生体販売時にも妊娠を望まない飼い主には、不妊去勢手術を行ってからペットを引き渡すことも有効である。

 (4)殺処分ゼロから飼育放棄ゼロへ

 殺処分ゼロ運動が日本では盛んだが、根本的な原因を断つ飼育放棄ゼロ運動を徹底したい。

 ドイツなどでは、ティアハイム(動物を収容している家)からペットの里親になる場合、家族全員を面接し、動物を受け入れることに賛成かどうか、また、ペットを譲り渡した後でも、そのペットが幸せに過ごしているかどうかをチェックしている。ブリーダー、ペット専門店、保健所、保護施設などで、家族全員の面接やその後のフォローを実施するシステムを日本でも構築したい。

 (5)ブリーダー・ペット専門店・保護施設からペット入手時の注意

 どのような種類のペットを迎え入れたら良いのかを慎重にチェックしたい。こんなに大きくなるとは思わなかったなど、将来の体形、体重、性格など、十分理解した上で、ペットを受け入れたい。

 人とペットの幸せな関係がいつまでも続く赤い糸の関係を構築したいものである。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。


posted by しっぽ@にゅうす at 09:21 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする