動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年03月14日

災害時に不安を抱える飼い主は9割以上! 自分と猫の避難計画を立ててますか?

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私はラブラドールのお母さんなので“犬派”だが、一時期、猫とも一緒に暮らしたことがある。猫は愛らしいラグドールの雄で当時1歳、名前はジュリアンといった。飼い主さんが長期の旅に出ることになり、ジュリアンを預かることになったのだ。



わざわざ犬のいるわが家が選ばれた理由はこうだった。「ジュリアンはひとり息子、人間の赤ちゃんのように育てているのでとても甘えん坊。だから猫のいる家だとうまくやれるか心配。お宅にはラブラドールがいるけれどフレンドリーな犬だし、きっとジュリアンも怖がらずに遊べると思う」と。



猫の飼い主さんの判断は正解だったようで、うちのぼんやりしたおばあちゃんラブラドールと猫のジュリアンは、すぐに仲良しになった。私としてはペットの猫を預かるというより、よそ様の大事な子どもの命を任せられ責任重大と感じていた。







災害時に不安を抱える飼い主は9割以上
東日本大震災から7年が経った。当時はペットを置いて避難せざるを得ない状況があり、迷子になったり、命を落とした犬や猫は相当数に及んだ。



その後、2013年には環境省からペットの同行避難に関するガイドラインが示され、災害時にはペットと一緒に避難するのは飼い主の役割として推奨する動きが高まってきているそうだ。猫も犬も大事な家族の一員だ。だからこそ、いざというときのための備えが必要なのだ。



『ゲットにゃび』(ゲットナビ編集部・編/学研プラス)では、“ねこと防災”と題し、災害時に自分と猫を守るためにはどうすればいいか?を特集している。



同行避難に関する具体的な情報が得られず不安を抱えている飼い主はなんと9割! また、緊急時に備えてフードや水などを準備している飼い主も半数程度しかいないことが調査でわかっているそうだ。





まずは“自分”を守ることが最優先!
どうやって避難するのか? どこへ避難すればいいのか?



これについては複数の選択肢を用意しておくことが大切だそうだ。それぞれにメリットとリスクがあるのであらかじめシミュレートしておけば、状況に応じて速やかに最善の方法を選べるという。



しかし、何より重要なのは飼い主である自分を守ること! 例えば、外出中に災害にあったら、まっ先に自宅に残した猫を探しに戻りたいと飼い主なら誰でも思うだろう。しかし、慌てて行動するのは危険。もしも飼い主が倒壊しかけの家に入って被災したら、猫は自分を守ってくれる人を失うことになってしまうのだ。



そのことを踏まえたうえで、普段からできる備えについて考えてみよう。

いますぐできる10の備え
1.飼育環境を整える

家具の転倒、物の落下で猫がケガをしないようにしておく。また災害時に猫が室内に閉じ込められないよう、ストッパーでドアを開放しておくと安心。



2.ケージに慣らしておく

避難所ではケージに入れることになるので、日ごろからおやつをケージ内で与えるなどし、そこが安心できる場所だと認識させておく。



3.飼育数を管理する

避難場所によっては、ひとりで何匹もの猫を受け入れてもらえない場合もあるので、多頭飼いのリスクを知り、今いる子たちを守る手段を考えておくことが肝心。



4.部屋の中に猫の避難場所を用意する

ガラスが割れて飛散する窓際を避け、安全な場所に猫が自ら逃げ込めるお気に入りのスペースを作っておく。



5.避難経路を確認しておく

指定の避難場所を確認し、猫を連れてそのルートを歩いてみる。荷物も多くなるので実際に猫と一緒に避難訓練は必須。



6.近所に猫友をつくる

仕事などで不在中に災害が起きた場合、安否確認や一時的な保護を頼める猫友が近所にいると心強い。



7.避難グッズを用意する

同行避難用のキャリーケース、フード、水、ポータブルトイレなど猫用避難グッズをすぐに持ち出せるようにまとめておく。(本書ではグッズリストに加え、お役立ち避難グッズを写真入りで紹介している)



8.マイクロチップや首輪で飼い主がわかるようにする

パニックを起こして逃げた猫を探すための準備は完璧に。首輪は外れるリスクがあるが、頸部皮下に埋め込むマイクロチップなら識別も確実かつ迅速。



9.去勢・避妊手術を済ませる

避難所で発情期の猫が鳴くのは多大な迷惑になる。また逃げた猫が出産を繰り返せば野良猫問題にもなるので、早めに手術を済ませておこう。



10.ワクチン接種を行う

長引く避難所生活を想定し、ペットの間に感染症が広がるのを防ぐよう、定期的なワクチン接種をしておく。またノミ、ダニの駆除を行い、清潔を保つことが大切。





避難所がペット受け入れ不可だったら?
ところで、飼い主にとっては愛猫は家族でも、動物が苦手な人、動物アレルギーを持つ人もたくさんいることを常に念頭に置いておくべきだろう。飼い主にとっては気にならない鳴き声、毛、ニオイは他人には不快になることも。同行避難できたとしても、猫の飼い主は謙虚さを忘れず、他人に迷惑をかけないようマナーは守りたいものだ。



また、避難場所がペットの受け入れ不可だった場合にも備えて、他の選択肢を考えておくことも必要だ。一時的な避難なら車の中、テント、ペットホテルという方法もある。また、避難が長期になりそうな場合に備え、愛猫を預かってくれる家庭を見つけ、日ごろから交流しておくのもいい。

やはり備えあれば憂いなし、なのだ。

posted by しっぽ@にゅうす at 07:54 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする