動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年04月15日

<24> 散歩や外出 感染防止を 春はダニの季節

北海道新聞


北海道の長い冬が終わり新芽が出始め、もうすぐ新緑の季節です。いよいよワンちゃんと一緒に散歩を楽しむ季節になります。

 公園や河川敷でのペットと一緒の散歩は飼い主にとってもワンちゃんにとっても最高の季節となりますが、この時期に注意が必要なのが「マダニ」対策です。

 やぶや草むらに生息するマダニは、ペットの散歩の途中に寄生する機会を虎視眈々(たんたん)と狙っています。マダニは宿主である犬や猫、人間から吸血しなければ生存できません。二酸化炭素の臭いや体温、動作などに反応し、潜んでいる草の上方の先端から近くを歩いてきた犬の上に飛びついた後、吸血しやすい場所である皮膚の薄い頭部や耳、頸部(けいぶ)に移動します。外を出歩く猫に対しても同じです。

 吸血する前のマダニの大きさは約3ミリほど。マダニの口は、はさみのような形で、刺すというより皮膚を切り裂きギザギザした歯を刺し入れて「かみつく」形です。犬の体から離れずに吸血するため、体から簡単に落ちません。吸血時間は長く、犬の体についた後、6〜10日くらいで約1ミリリットルの血液を吸血します。吸血後、マダニの体は大きく膨れ上がり小豆大の大きさとなります。私たちが肉眼でマダニの寄生に気が付くのはこの時点、つまり感染後6〜10日が多いのです。

 動物をダニの感染から防ぐにはダニに吸血させない事が大事で、そのためには駆虫薬を事前に投与することをお勧めします。現在は、おやつとして与えるチュアブル(かみ砕いて服用する薬)タイプ、飲み薬、犬の頸部(けいぶ)に滴下する外用薬等があります。用途に合わせて先生と相談して使用してください。



 ダニに関する北海道医師会、北海道獣医師会の共同市民公開シンポジウムが15日午後2時〜4時、北海道医師会館(札幌市中央区大通西6)で開催されます。テーマは「ダニ媒介性人獣共通感染症ウイルスの基礎(ダニ媒介性脳炎と重症熱性血小板減少症)」と「ダニ媒介性脳炎患者の治療経験」です。講師は北大獣医学部の好井健太朗准教授、市立札幌病院の田島康敬先生、北海道医療センターの中村雅一先生です。参加無料。希望者は北海道獣医師会(電)011・642・4826へご連絡ください。(高橋徹=高橋動物病院名誉院長、北海道獣医師会会長)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:18 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする