動物 しっぽニュース
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2018年05月10日

犬猫の殺処分最少628匹/三重

読売新聞


県動物愛護センター開所1年…新飼い主へ譲渡4倍に
 2017年度に県内の保健所に引き取られるなどして殺処分された犬・猫は628匹で、16年度より116匹減り、過去最少を更新したことが県のまとめで分かった。17年度にオープンした県動物愛護推進センター「あすまいる」(津市森町)では、新たな飼い主への譲渡が16年度の約4倍に。県は譲渡の推進や野良猫の繁殖抑制などに力を入れ、23年度までに殺処分ゼロを目指す。

意識向上 収容される「野良」減
新たな飼い主を待つ子猫(津市のあすまいるで)
新たな飼い主を待つ子猫(津市のあすまいるで)


 5月4日、あすまいるを訪れた津市の神田初江さん(70)は飼育されている犬を見て回った。「2年前に亡くした愛犬に癒やされ、前向きになれた思い出が忘れられない。もう一度飼いたい」。自身と夫の年齢を考え、子犬ではなく成犬を探した。

 昨年5月28日の開所から間もなく1年となる、あすまいる。野良猫から生まれた子猫、高齢者施設に入る飼い主から引き取りを依頼された犬などが、新たな飼い主を待っている。飼育スペースは約80匹分。あすまいるの前身・県動物愛護管理センターの数匹分から大幅に拡充され、市民ボランティア約50人が散歩やしつけに協力するなど、飼育環境も向上した。

 こうした対策が功を奏してか、個人に譲渡された犬・猫は、同センターだった16年度の79匹から、17年度は330匹に増えた。

 一方、飼い主の意識向上で、保健所に収容される野良犬・野良猫の数は減少。殺処分は、1970〜80年代に犬だけで年間2万匹以上だったが、2017年度は、死んで保健所に引き取られたり、病気で安楽処分となったりした犬・猫などを合わせ、628匹(犬72匹、猫556匹)に減った。

 今年1月にあすまいるから雄の子猫を迎え入れた四日市市の森幸則さん(50)は「殺処分されるかもしれない命をそのままにしたくなかった」と振り返る。猫がやって来て家庭が明るくなったという。

 国レベルでも殺処分を減らす動きは活発になっている。自民党どうぶつ愛護議員連盟は、安易に手放せないよう飼い主の情報を記録したマイクロチップを犬・猫に埋め込むことを義務づける動物愛護法改正に向けた議論を始めている。

 県は公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県)の協力を得て、野良猫などの繁殖を抑える対策に力を入れる。猫の避妊・去勢手術は16年度の369匹が、17年度は1142匹に増え、飼い主の分からない猫も減ってきた。

 獣医師であすまいる所長の久米徹さん(51)は「不幸になる犬や猫を増やさないことも大切。譲渡と並行して一匹でも命を救う役割を果たしたい」と話している。(菊池宏一郎)

2018年05月09日 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:27 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする