動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年05月15日

ペットショップで売れ残りになったわんちゃんってどうなるの?

わんちゃんホンポ



ペットショップで売れ残りになった仔犬たちが、どんどん成長している姿を見たことがありませんか?ある時、気付くとそこには別の子がいて、じゃあ、あの子はいったいどこに行ったのか?飼い主さんが見つかったのかな...多くの人に知ってほしい、ペットショップの仔犬たちの現状があります。


日本のペットショップ
ペットショップのガラスケース

ペットショップのガラスのケースに並ぶ、生後間もない可愛らしい仔犬たちの姿に癒されている人はたくさんいるでしょう。ペットブームを経て、日本でも多くの仔犬を店頭販売し、インターネット上からは、いつでも・どこでも・誰でも気軽に犬を購入して飼える時代になりました。

こうしている日々にも、日本全国で何百頭もの仔犬たちが新しい飼い主さんに買われていっています。しかし、そこには当然「売れ残り」の仔犬達も多くいるのです。

仔犬は3カ月までが売れ時
ガラスケースから見つめる仔犬

ペットショップでは幼齢であればあるほど高値がつきます。しかし、買い手がつかずにずっと売れ残ってしまう仔犬は、生後3カ月を過ぎると少しずつ値段が下がり、5か月を迎えるころには最初の売値の半分以下になることもあります。

土日や連休、クリスマスやお正月などには「仔犬の販売セール」が行われ、ペットショップは多くの人でにぎわっています。



売れ残った仔犬たち
売れ残ってしまった仔犬が、いつの間にかガラスケースの中からいなくなっていることに気が付くほど、毎日のようにペットショップに通う人は少ないと思いますが、売れ残りの仔犬は静かにその姿を消していきます。

では、いったいどこへ行くのでしょうか?

売れ残った犬の行き先は、主に次のような場所です。

産まれたところへ帰る
格安店に移される
里親にもらわれる
殺される(殺処分)
例外として、人気の犬種は、少しくらい大きくなっても売れる見込みがあるため、ペットショップに残される場合もありますが、限られた販売スペースを確保するため、大抵の場合、日々仔犬たちの入れ替えがおこなわれています。

仔犬たちは行き場所もなく産まれてきます
産まれてくる全ての仔犬に、幸せな生活が約束されているわけではありません。ペットショップに並ぶ仔犬たちは「商品」として産まれてくるのです。犬との幸せな生活を送る人が増えて来た一方で、売れ残りの商品の仔犬たちも増え続けています。

売れない商品は処分され、売れ筋の商品はどんどん入荷されます。

守られることのない売れ残りの仔犬たちは、保健所へと持ち込まれたりひどい場合には山奥へと遺棄されることもあります。

愛されるべき「犬」という私たちのパートナーは、産まれてから名前を付けられることも、優しく抱きしめられ、家族としての喜びを味わう事も無く命を奪われることもあります。

最後に(私たちができること)
ダックスフント

犬との生活は私たちに、大きな喜びと幸せを与えてくれます。かけがえのないとても素晴らしい時間になり、私たちの人生にとても重要な経験をさせてくれます。

ですが、ペットショップで売れ残った仔犬たちの犠牲を忘れてはいけません。多くの人が気軽に犬を購入できる、安価で犬を購入できるということに価値を感じている以上、犠牲になる命はなくなりません。

現在、NPOなどの活動により徐々に減ってきているとはいえ、まだまだ殺処分されてしまうケースも多く、ペットショップで売られていく仔犬の数よりも、保健所で殺処分されている犬の数の方が多いというのが実情です。

もちろん、殺処分が徐々に減ってきているのは、社会全体の総意が少しずつ変化してきていることに他なりません。私達が現状を知り、もっと関心をもつことで救える命が沢山あるということです。

小さな命の犠牲がなくなる素晴らしい国にするためには、私たち飼い主一人ひとりができることから草の根を広げていくことではないでしょうか。

この草の根を止めない為にも、現実を知り、関心を持ち、また少しでも多くの人に知ってもらえると幸いです。


posted by しっぽ@にゅうす at 09:02 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする