動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年06月05日

「猫ブームは困る」1000匹以上の猫を保護するNPOの女性、行動力と説得力がネットで称賛

Yahoo! JAPAN



3日に放送されたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で紹介された中谷百里さんという女性が今、ネット上で注目を集めている。

 中谷さんは、広島市郊外で行き場がなくなり、殺処分寸前の猫約1000匹、犬約140匹を引き取って飼育する。その他、栃木県にも犬猫のシェルターを設けるなど、犬猫の救済活動に当たっている。

 今回、同番組が取り上げた問題は「多頭飼育崩壊」というもの。犬や猫を飼い始めたものの、不妊去勢手術などを行わず飼育数が増えた結果、飼育放棄のような状態になっている環境をさす。犬同士で共食いをし、生まれたての子猫を親猫が殺すなど、悲惨なケースも少なくない。

 同番組内で中谷さんが救済に当たった女性Kさんも、まさに多頭飼育崩壊の状態に陥った飼い主のひとり。猫が好きで飼い始めたものの増えすぎてしまい、2DKのアパートに30匹近い猫を飼育しているが、その環境は劣悪そのもの。部屋から漏れ出る悪臭から、近隣住民からはクレームも来ていたという。

 そんなKさんの家を中谷さんが訪れ、猫たちを安全なシェルターに預けるよう説得した。最初は「もう来るな」「警察を呼ぶぞ」とドア越しに暴言を放っていたKさんだが、中谷さんの「私も昔はパブで働いていたのよ、今よりもっと綺麗だったんだから」「まずはあなたが元気になって、いずれ猫たちがいるシェルターで働いてみたら?」と歩み寄るとKさんは徐々に心を開き、最終的に子猫をシェルターに預けることに合意した。

 そんなKさんに対して視聴者からは「自分勝手だ」「動物をおもちゃのように思っていない?」と批判が集まった一方、中谷さんには「こういう人に国民栄誉賞をあげたい」「中谷さんの行動力が凄すぎる」「応援したい」とたたえる声が殺到している。

 犬猫の殺処分数は年々減少傾向にあるものの、今もなお年間5万匹以上が殺処分されているのが現状だ(平成28年、環境省調べ)。中谷さんが活動する広島県は、かつて殺処分数ワースト1位だった(平成23年、同)。そんな中にあって、中谷さんの精力的な活動で、いっそう殺処分数は減ることになるだろう。

 「『かわいい〜』『癒やされる〜』とか。猫ブームは困る」と語る中谷さん。無責任な飼い主が増え、どんどん猫の数が増えて最終的に殺処分されるケースを多く見てきたからだ。猫ブームになって困るのは、当の猫たちなのだ。

 来週10日放送予定の後編では、100匹以上の猫を1人で飼育する男性のもとに向かい、救済する。中谷さんは男性に何を語り、どんな形で猫たちを救うのか、注目したい。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:22 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする