動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年06月14日

ペットの葬儀 永久の別れ“多様化” 専用納骨堂や移動火葬車

Yahoo! JAPAN



ペットは家族同然にいとおしい存在-。「ペットを飼うことで、生活に癒やし・安らぎがほしかった」「家族や夫婦のコミュニケーション」など飼い始める動機は人それぞれ。しかし、いつか永久(とわ)の別れが訪れる。飼い主は、その時どう送り出すか。“多様化”するペットの葬祭サービスを探った。


水戸市郊外にあるペット専用の葬儀場「水戸ペットセレモニー」。昨年、同葬儀場では犬、猫、ハムスター、金魚など約2000件の火葬を執り行った。「泣き崩れながら連れてくる飼い主も多い」と大森太園長は言う。

ペットフード協会(東京都)の2017年度全国犬猫飼育実態調査によると、推計飼育頭数は犬が892万頭、猫が952万6千頭。犬の平均寿命は14・19歳。猫の平均寿命は15・33歳だった。

同葬儀場には、茨城県内をはじめ、都内や埼玉県など県外からもペットとの最期の別れの時を過ごすため訪れる。花できれいに飾った手作りの棺(ひつぎ)に入れてくる飼い主もいる。「火葬することで、亡くなったことを受け入れ、気持ちが切り替えられる。骨つぼは、自宅に持ち帰り供養される方が多い」と大森園長は言う。

日立市の秋本文也さん(55)、尚美さん(54)夫妻は子どもがおらず、さきちゃんとはなちゃんの2匹のコーギーをわが子のようにかわいがっていた。尚美さんが落ち込んでいたり、体調が悪かったりした時、優しく寄り添ってくれ、家族の一員として一緒に暮らしを楽しんでいた。

4年前にさきちゃん、3年前にはなちゃんを亡くし、葬儀を行った。2匹は同葬儀場の納骨堂に眠っている。今、秋本さん夫妻は、コーギーのはるかちゃんと生活を送る。亡くなった2匹は秋本さん夫妻の心の片隅にあり、月一度、同葬儀場に会いに行っている。

一方、自宅近くで最期の別れをしたいと、移動火葬車を選ぶ飼い主もいる。石岡市にある「ペットの旅立ち石岡店」は、昨年4月から移動火葬車でペットの葬儀サービスを始めた。「自宅の側で、最期の別れをしたいという飼い主の気持ちに寄り添いたい」。動物葬祭ディレクター2級の栗田巧さんは言う。

昨年1年間で石岡市、小美玉市、かすみがうら市を中心に約90件執り行った。

「最期もきちんと送り出したかった。24時間体制でネットでの受け付けができたのが便利だった」。石岡市の中島さん一家は、今年4月、柴犬のりき君に別れを告げた。人の葬儀にあるように棺に六文銭と守り刀を入れ火葬した。今、りき君の骨つぼは仏壇の片隅にある。

家族社会学を研究する中央大学の山田昌弘教授によると、「約20年前からペットの家族化が始まった。現代は、家族から大切に思われている、または必要にされている実感が少ない人が多い。そのためペットが家族化している。また、日本では家族間のスキンシップの習慣がないため、ペットに温かいスキンシップを求めている」と話す。

社会学が専門の筑波大学の土井隆義教授は、「現代は、コミュニケーション力の期待値が高いため、人間関係に疲れる。そんな中、ペットは、無条件に承認してくれる存在。ペットが亡くなると、喪失感も大きいので、葬儀も人並みになるのでは」と話す。

(鈴木聡美)

茨城新聞社



posted by しっぽ@にゅうす at 08:53 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする