動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年06月30日

ペットの「多頭飼育崩壊」を知っていますか?

ネタりか



悲惨な多頭飼育崩壊
野良犬の親子

多頭飼育崩壊とは
多頭飼育崩壊とは、字のごとく多頭飼いしていた犬や猫が繁殖し過ぎてしまい、飼育や管理が出来なくなる状態の事を言います。そして、これらはブリーダーだけでなく近年テレビなどで取り上げられるように個人宅でも起きています。なぜこのような悲惨な現状になるのか、それは紛れもなく飼い主の責任である事は明確です。

多頭飼育崩壊現場
何十匹と増えてしまった犬や猫は最早飼い主のキャパを超えお世話や体調管理、トリミングやトイレなど手が回る状態ではありません。もちろんそのような状態が続けば家の中や庭、そして近隣まで排泄臭や犬や猫独特の体臭が広がり、とても近付ける状態ではありません。多頭飼育崩壊現場は、ひどい悪臭とあまりにひどい衛生管理状況になり苦情や市や区の指導が入る事もあります。

なぜ多頭飼育崩壊が起きるのか
部屋でうずくまる女性

無責任な飼い方
多頭飼育崩壊はきちんとした飼い方、そして飼い主として責任のある飼い方をしていれば起こらない事件です。”可愛いから””可哀想だったから”と安易に先を考えずに多頭飼育してしまうと、あっという間に繁殖し手が回らなくなります。犬や猫の繁殖率は人間よりも高く、猫に至ってはほぼ100%の確率で妊娠します。

飼い主の高齢化
高齢化が進み飼い主が認知症やその他持病などでお世話が行き届かず、金銭的にも苦しい状態で犬や猫を飼育し早い段階での適切な処置が出来ずに多頭飼育崩壊に繋がる事もあります。この場合、”寂しいから”といった理由で捨て犬や捨て猫を飼ってしまい、気付いた時にはもう手遅れという状況が多くあります。

アニマルホーダー
多頭飼育崩壊を起こす人達を”アニマルホーダー”と言います。アニマルホーダーは、異常なアニマルコレクターであり精神疾患であると考えられています。多頭飼育崩壊である事に気付かず、動物を助けている、動物を救っていると思い込み周囲が助言や解決をしようとしても聞く耳を持ちません。本人がキャパオーバーで多頭飼育崩壊が起きていると自覚を持っていないのでかなり難しいケースになります。

多頭飼育崩壊を防ぐ
獣医さんと犬

避妊と去勢
犬や猫を複数飼いたいと思ったら、まずは自分を客観視しましょう。金銭面、生活力、そして複数飼育出来るだけのキャパシティが自分にあるのか見直す事が大事です。飼うだけなら誰でも出来ますが何十年と時間を共にし時には莫大な治療費が掛かります。そして、飼い主の責任として必ずやらなければいけないのは、”避妊と去勢”です。

多頭飼いならば避妊手術や去勢手術はもちろん倍のお金が掛りますが、多頭飼いをするならば当たり前の事でありそれらの比較的安い手術費用が出せないのであれば多頭飼いは難しいでしょう。

高齢者飼い主
高齢者飼い主は家族やご近所の方、知り合いなど周りの方にきちんと協力を求めましょう。後見人も探しておく事をおすすめします。そして親御さんなどが犬や猫などのペットを飼っている場合は、定期的に様子を見てあげる事が大事です。

高齢者の場合、お子さんが気付きボランティア団体にSOSを出したり行政に相談する事があります。ほとんど家に遊びに来なかったり連絡などしていない関係性の薄い場合、このような状況になってしまいます。

異常を感じたらすぐに相談を
家族や知り合いそして近所など、犬や猫の飼い方や度が過ぎている異変を感じたらすぐに保健所などに相談しましょう。飼い主と一緒だからといって適切な多頭飼育を出来ない状況では、犬や猫も幸せとは言えません。悪臭がする、絶えずにずっとたくさんの犬が吠えている声がするなど不自然に感じたら多頭飼育崩壊の可能性があります。

飼い主本人が自覚の無いケースでは、犬や猫を助けるには周りの通報が必要になります。特に猫の場合、鳴き声も小さく身体も犬より比較的小さいので発覚が遅れる場合が多いです。

終わりに
幸せな家族と犬

飼い主の無責任でたくさんの人や命が巻き込まれてしまう多頭飼育崩壊。安易な気持ちや中途半端な優しさでは、命は救えません。命を守る飼い主ならば、責任と義務を果たしましょう。
posted by しっぽ@にゅうす at 04:31 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする