動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年07月10日

日産、SNSで若年層にアピール 「猫バンバン」でファン開拓

日本経済新聞



 日産自動車がSNS(交流サイト)を活用し、自動車への関心が薄い若者や女性のファン開拓に乗り出している。猫が自動車の隙間に入り込むことによる事故を防ごうと啓発する動画や画像をSNSで紹介し、消費者からも投稿を募集。日産の公式アカウントとユーザーとの相互交流を増やし、イメージ向上にとどまらず、新車情報の紹介などへの誘導も狙う。

日産は猫バンバンの啓発を通じてファン層を開拓している
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日産は猫バンバンの啓発を通じてファン層を開拓している

 「猫バンバン」。聞き慣れない言葉だが、短文投稿サイト「ツイッター」や写真共有サイト「インスタグラム」の「#(ハッシュタグ)」で検索すると、ツイッターは54万件、インスタは1万5千件の写真や動画が出てくる。いずれも自動車のタイヤの上やボンネットの中にいる猫の姿だ。「本当にこんな所にいる」と驚きの声が多い。

 体が柔らかく狭い場所を好む猫にとって、自動車の前方にあるボンネットの蓋を開けたエンジンルームやタイヤ上の空間は、暖かく雨風をしのげるお気に入りの場所。投稿はかわいらしい写真ばかりだが、運転者が気付かずにエンジンをかけると大変だ。「それで命を落とす痛ましい事故が年100件以上起きている」(日産の日本マーケティング本部ブランド&メディア戦略部の矢部夏実氏)

 猫バンバンとは、そんな事故が起きる前にボンネットをバンバンたたき、猫を逃がしてやる行為を指す。日産が2016年1月、猫バンバンと銘打って事故防止を啓発する専用サイトを開設。サイトでは実際に猫が自動車の隙間に入り込む動画を作成し、掲載している。

 「のるまえに #猫バンバン」と書かれたタイヤと猫のカワイイ画像も50種類あり、ダウンロードして愛車のリアガラスに貼る消費者も多い。日産の公式アカウントをフォローして応募すると同画像のステッカーが当たるキャンペーンでは、1千人の募集に対して1万人弱の応募があった。

 猫バンバンにつながる啓発活動の発端は、15年11月に遡る。日産が「ちょっとした思いやりで救える命がある」とフェイスブックに掲載すると、ユーザーが気に入ったことを示す「イイネ!」が通常の投稿の約1千から1万に跳ねた。ツイッターでもリツイート(引用)が約1万という反響ぶり。消費者から「事故を知らなかった。継続して呼びかけてほしい」という声がお客様相談室に殺到し、2カ月後に正式にプロジェクト化した。

 こんな余波もある。日清食品が猫バンバンの人気に着目して「#キャベバンバン」を展開。カップ焼きそば「UFO」の蓋を食べる前にたたき、蓋の裏に付いているキャベツを落としてもらおうというものだ。

 日産は猫バンバン動画で使った音楽を提供するなど全面協力。異色のコラボとして話題を呼んだ。

 日産は12年にフェイスブックやツイッターの公式アカウントを開設したが、投稿のほとんどが車やレース情報で平均イイネ数は数百〜1千件にとどまる。だが猫バンバンには毎回数千〜1万件のイイネが付き、その度に公式アカウントのフォロワーも増えている。「猫バンバンを機に、自動車ファン以外にも日産の情報が届くようになってほしい」。入社2年目という24歳の矢部氏は猫バンバンにそんな願いも託している。

(中藤玲)



posted by しっぽ@にゅうす at 09:22 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする