動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年11月06日

ペット用品、次へつなぐ 市川市が「アイテムバンク」を開始

東京新聞



 「使わなくなったペット用品を募集します」。市川市が市広報紙などでこんな呼び掛けをしたところ、市民から計430点が寄せられた。死んだペット用のトイレやケージ、使わないペットフードなどで、愛猫家らからは「とってもいい行政サービス」との声が届いているという。このため市は「ペットアイテムバンク」との名称で、今後もペット用品を募る方針だ。 (保母哲)

◆「予想以上」
 「広報いちかわ」の募集コーナーで、寄付呼び掛けが掲載されたのは九月一日号。同三〜二十八日に受け付けた結果、市民四十三人から物品が寄せられた。内訳は猫・犬用のペットフードが三百三十七点と多く、トイレが三十四点、ケージ・バッグが二十八点、首輪が二十九点など。市環境部は「予想以上の数が寄せられた」と驚く。

 寄せられたケージなどはクリーンセンターの倉庫で保管。十二月二日に開かれる「猫の譲渡会」(事前申込制)に参加した引き取り希望者に譲ったり、災害時のペット保護用として活用する。賞味期限が近いペットフードは十月下旬から、市内の地域猫活動団体などに配布している。

 飼い主に捨てられるなどした「野良猫」は、全国的な問題になっている。

 市によると、このペットアイテムバンクを始めたのは、今年二月の市議会で、市議から創設の提案を受けたためという。全国的にもほとんど例のないという試みだけに検討を重ね、市内の地域猫団体の意見を聞くなどして、市民に寄付を呼び掛けることにした。

 市議会代表質問で提案した鈴木雅斗市議は、地域猫団体の会長代行。市がペットアイテムバンクを始めたことに「私たちも市職員も、動物などへの愛を持ちながら事業を進めたい」と話す。市環境部の稲葉清孝次長も「ペットアイテムバンクを活用してもらい、猫などを引き取る人が増えてくれれば」と願っている。

市霊園内に設けられた「犬猫之碑」で営まれた慰霊祭=昨年10月、同市提供

写真
◆埋葬事業
 市川市は一九六三年から、全国的にも珍しいペットの埋葬事業を続けている。クリーンセンター内のペット専用施設で火葬。遺骨は市霊園に設けられた「犬猫之碑」に合同埋葬し、希望すれば遺骨を受け取ることができる。クリーンセンターへ持ち込む場合は一体当たり二千百六十円、専用の保冷車で職員が引き取る場合は同四千三百二十円。毎年十月には市獣医師会主催の動物慰霊祭も営まれる。

 市に登録されたペット犬は現在、約一万七千頭。実際には、この約二倍が飼われているとみられる。猫の数は不明。二〇一六年度に火葬された小動物は、犬が七百六十五体、猫などが二千九百四十六体で計三千七百十一体。「猫など」は猫が約九割を占め、残る一割はハムスターや小鳥などという。

 猫や犬といった小動物の死体は、廃棄物処理法により「一般廃棄物」に分類される。市川市のこの事業では、利用者から感謝の声が相次いでいるといい、市清掃部の川島俊介次長は「ペットの亡きがらを、泣きながらクリーンセンターに持ち込む人もいる。ペットも家族の一員なんです」。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:51 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする