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認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年12月02日

4頭はるばる無事入国 円山動物園に11年ぶりゾウ 気温差34度、空港作業大がかり

北海道新聞



 札幌市円山動物園として11年ぶりになるゾウの飼育再開に向け、アジアゾウ4頭が30日、ミャンマーから空路で新千歳空港に到着、ゾウはコンテナに入った状態で札幌市円山動物園(中央区)に運び込まれた。新千歳空港で大型動物のゾウが一度に4頭運び込まれるのは初めてで、空港では大がかりな作業が行われた。

 4頭は雌3頭と雄1頭。27歳の雌が体長2・4メートル、体重3トンと最も大きく、ほかに10歳の雄と15歳雌が2・3メートル、2・5トン。5歳の雌は1・8メートル、1・5トン。それぞれ動物用の大型コンテナに入り、ゾウを含むコンテナの重さは1個平均3・5トンだ。

 ミャンマーから貨物機で直行の特別便を飛ばし、新千歳空港には午後3時15分ごろ着陸した。

 ゾウの入ったコンテナは機体の後部からワイヤーでつられ、ゆっくりと地上に下ろされた。その後はフォークリフトで検疫などの手続きをする大型テントへ。ゾウたちはコンテナの中で興奮することもなく、落ち着いた様子だった。

 検査を入国後に行うイヌやネコと違い、クマやゾウなど一部の陸生哺乳類は出国する国で事前に検疫を行う。テントでは、検疫の内容を記した「衛生証明書」の提出や、ゾウに付着した土などの検疫といった手続きで約1時間かかった。

 手続きが済んだゾウは、再びコンテナごとフォークリフトで3台のトラックへ。同7時半ごろ、空港を出発した。

 新千歳空港周辺の午後7時の気温は氷点下3・9度。ミャンマーより34度も低く、コンテナには断熱材を巻いてゾウの体調に配慮した。トラックは道央自動車道を経て、午後9時ごろ円山動物園に到着、南門から園内に入った。

 ゾウたちが暮らす10月完成のゾウ舎は、屋内が約2200平方メートル、屋外が約3千平方メートルあり、国内最大規模。屋内にはプールも設置され、自然に近づけるため砂が厚く敷かれている。今回のゾウの移動に伴い、「マフー」と呼ばれるゾウ使い3人と獣医師1人も、ミャンマーから来園した。円山動物園によると、ゾウたちは今後、人に慣れる訓練や、柵越しで世話を受ける訓練を受けるため、一般公開は来春となる見通しだという。(石川実和)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:39 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする