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認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年12月06日

ブリーダー崩壊 保護の甲斐犬、小山の家族に心開き新生活

Yahoo! JAPAN



愛情をたっぷりと注がれ、甲斐犬本来の風格をようやく取り戻したように見えた。焼津市のブリーダー崩壊現場で保護された2歳の雌「F(えふ)」。当時は警戒心が強く、人を寄せ付けなかった。少しずつ人に慣れると、小山町の会社員井上雅徳さん(43)宅に引き取られ、新しい生活をスタートさせた。

 NPO法人しだはいワンニャンの会(焼津市)が初めて崩壊現場を訪れたのは7月上旬。ケージの中に24頭がひしめき、垂れ流しにされた尿やふんが異臭を放っていた。Fは人が近づくと、牙を見せて威嚇した。よだれを垂らしながら狭いケージの中をぐるぐると回り、ケージへの体当たりを繰り返した。谷沢勉NPO代表(48)は「引き取り手はあるだろうか」と心配した。

 そんなFだが、NPOのスタッフや、世話ができなくなったブリーダーの親族が餌やりや散歩などの世話を続けると、少しずつ警戒心を解いていった。

 井上さん家族との出会いは9月半ば。井上さんは前に飼っていた柴犬が死に、甲斐犬の飼育を考えていた。NPOがFたち甲斐犬の引き取り手を探していることを新聞報道で知り、面会を申し込んだ。初対面の日、Fは中学3年生の次女真穂さん(15)にすり寄り、NPOスタッフが驚くほど心を開いた。「犬の方が私たちを選んだ感じだった」と井上さん。Fを引き取ることをその場で決めた。

 一緒に暮らして約2カ月。11月24日に正式な譲渡手続きを終え、家族はFに「あんず」と名付けた。井上さんは「むだ吠えはしないし、飼いやすい」と話す。真穂さんは「家族の一員として大切に育てたい」と、あんずの頭を優しくなでた。



 ■4頭の引き取り手探す

 甲斐犬を保護したNPO法人しだはいワンニャンの会によると、24頭のうち現在も引き取り手を探しているのは4頭。他の犬は本県や山梨県の一般家庭に譲渡された。NPOは、犬と希望者の相性を確認した上で、「不妊手術の実施」「終生飼育」などを条件に譲り渡している。

 6月末、1人で世話をしていた個人ブリーダーの70代の男性が頭部にけがをして入院。意思疎通が取れなくなり、親族から相談を受けたNPOが支援に入った。

静岡新聞社
posted by しっぽ@にゅうす at 09:02 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする