動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年12月07日

秋葉原に譲渡型猫カフェ誕生 「不幸な猫減らしたい」

IZA



猫の殺処分ゼロを全国に先駆けて達成した東京都千代田区に、一軒の譲渡型保護猫カフェがオープンした。生活の中に猫がいるような空間を作り出し、自然な形で、保護した猫と人とを引き合わせている。定員6匹と小さいながらも、開店からわずか1カ月で3匹の譲渡が実現した。「2020年までに路上から不幸な猫をなくすこと」を目標に、運営する財団法人の努力が続く。(久保まりな)

 猫空間楽しむ目的

 都会の喧噪(けんそう)から少し離れた千代田区外神田4丁目。JR秋葉原駅から徒歩10分ほどの好立地に10月22日、譲渡型の猫カフェ「ちよだニャンとなるcafe(カフェ)」がオープンした。常時、5〜6匹の猫が暮らしている。

 建物は昭和27年に建てられ、20数年前に廃業した元旅館「東(あずま)館」を使用。古民家の雰囲気を残しつつ、猫が過ごしやすいよう高所を増やしたりゲージを作ったりし、約1千万円かけて改装した。

 通常の猫カフェと異なり、猫との触れ合いではなく、猫のいる空間を楽しむのが目的だ。

 そんな同カフェには、それぞれ“ワケ”あって保護された猫たちが集う。

 神田川に落ちておぼれかけ、警察に救助された猫や、ビルの地下で見つかった猫、腸閉塞(ちょうへいそく)を患って小柄な猫−。同カフェで徐々に人に慣れさせ、希望先と条件が合致すれば、譲渡される。

 同カフェを運営する一般財団法人「ちよだニャンとなる会」は「それぞれ保護されるまでのエピソードも含めて猫に愛情を注いでもらい、譲渡されてほしい」という。

千代田は殺処分ゼロ

 千代田区は平成23年に全国に先駆け、猫の殺処分ゼロを実現した。12年に「飼い主のいない猫の去勢・不妊手術費助成事業」を開始してから野良猫の数が減少し、現在まで7年連続で殺処分ゼロを継続中だ。

 同会でも、保護した猫に手術を施し、譲渡会などを通じて新たな飼い主を探したり、譲渡先が見つからない場合は、元いた場所に戻したりしていた。

 しかし、交通量が多い都心では、交通事故に遭う猫が後を絶たないのだという。

 同会の香取章子代表理事は「元の場所に戻しても、道路でひかれてしまったら意味がない」と指摘する。

 一般的な猫の譲渡会では、猫がゲージに入れられたままのため、十分に猫の性格がわからず譲渡が思うように進まない事情がある。そのため、猫の自然体を味わってもらった上で譲渡先に引き渡したいと考えたという。

 同カフェ開店から約1カ月。3匹の猫の譲渡が決まるなど出だしは好調で、仕事帰りに癒やされに来店する常連客もいるという。

 今後も同カフェでの取り組みを地道に続ける方針で、「観光客がたくさん来る東京五輪・パラリンピック開催の2020年までに、交通事故に遭うなど不幸な猫を路上からなくしたい」と香取さん。

 殺処分ゼロだけではなく、幸せな猫を増やすため、同会の努力は続く。

 ■ちよだニャンとなるcafe 千代田区外神田4の8の12。料金は、ペットボトルの1ドリンク付きで平日30分1500円、60分2000円。入館の際に手足を消毒し、靴下を履き替えてもらう。営業時間は平日は午後2時〜午後8時、土日祝日は午前11時〜午後8時。最終入館は30分前で、月・火曜が定休日。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:25 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする