動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年01月11日

世界に誇れる「人とペットの理想郷」づくりへ 学校、高齢者施設などで様々な施策を

ZAKZAK



ペットフード協会は、昨年も犬の頭数が減り、猫の頭数は微増に留まっていることを公表した。人口は毎年減少し続け、少子化(15歳未満の子供の数は37年連続減少し、1553万人になった)が進む一方、65歳以上の高齢化率は28・1%、3558万人になった。

 また、昨年のインバウンドの訪日客は約3200万人となり、伸び率は世界トップクラスである。今年、政府は3500万人を超える見込みを立てており、東京五輪が開催される2020年には、4000万人を目指している。

 人とペットの共生については常に欧米がリードしているというイメージが出来上がっているが、欧米、アジア太平洋地域のシェルター、動物病院、ペット専門店を視察してきた筆者は必ずしもそうとは考えていない。

 例えば、ドイツのほとんどの都市にティアハイム(動物の収容施設)が配置されているが、なぜあのように多くのティアハイムが必要なのだろうか? ティアハイムに預ける理由を聞いてみると「引っ越しするから」「アレルギーが出たから」などで、ペットを手放す人が多い。引っ越し先でまた新たなペットを受け入れればよいと考える人もいる。

 ペットに対する考え方はそれぞれの国民性や環境によっても異なるが、一旦ペットを迎え入れた日本人の場合、引っ越しなどで手放すのは比較的少ないと見た方がよいだろう。その点では、日本人の方がペットに愛着があるのかもしれない。

 今年は動物愛護に関する法律が改正される見込みだ。さまざまな課題が議論されているが、日本の特徴を生かし「人とペットの理想郷」をつくろうとする検討や計画の動きが地方自治体にできつつあることは心強い。

できれば、次のような施策に取り組んでもらいたい。人とペットの共生の授業を行う学校▽高齢者がペットとともに暮らすことができ、どちらが先に逝っても最後まで面倒をみてくれる高齢者施設(例:米国のタイガープレイス)▽高齢ペットのケアワーカー制度▽ペットが入れる公共施設の整備▽公共バスの何台かに1台は人とペットが一緒に乗れるバス▽電車の1車両はペットと乗車できる鉄道▽「ドッグラン」「アジリティ」「ドッグダンス」「ドッグプラー」などができる施設▽「ペット(アニマル)カイロプラクテック」などの理学療法施設(先進国同様に国家資格となれば理想だが)▽「アニマルポリス」の設置−などである。

 ペットとの暮らしが人の健康や健康寿命延伸に大いに貢献することは調査データで明らかになっているが、このことを国民一人一人が理解し、平均寿命と健康寿命の差(女性約12歳、男性約9歳)をできるだけ無くす社会を実現したいものである。子供から高齢者まで、何らかのペットと共生し、人もペットもQOL(生活の質)を高め、健康で幸せな社会を実現したいものである。

 元号が新しくなる今年、国内は無論のこと、発展途上国から先進諸国までが勉強や視察のために訪れるような「人とペットの理想郷」づくりに着手しようとする自治体をあらゆる面で応援したい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:08 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする