動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年05月12日

保護猫、保護犬を迎え入れる前の注意点

ZAKZAK



ペットを迎える場合、ペット専門店やブリーダーから入手したり、保護施設からの譲渡、野良犬・野良猫の捕獲など、さまざまな方法がある。今回は保護猫・保護犬の施設からペットを迎える場合の注意点を紹介したい。

 昨今は「殺処分ゼロ運動」が日本で行われているが、欧米ではこのような運動はほとんどない。安易な殺処分を防ぐには、まずは「飼育放棄ゼロ運動」を推進すべきだろう。飼育放棄ゼロを目指すという意味で、横浜市神奈川区で運営している「保護猫の家・ARIGATO」のシステムやアドバイスに学ぶべき点が多いが、ペットとともに長く暮らす場合の注意点を以下に紹介したい。

 (1)家族全員がペットを迎え入れることに同意している。

 (2)一戸建て住宅か、管理規定でペットが飼育できる集合住宅である。

 (3)ペットの寿命を全うするまで終生飼育をすることができる。

 (4)1日のスケジュールで毎日の世話や散歩(犬)、および遊べる時間がある。

 (5)ペットが病気になったときも治療できる経済的余裕がある。

 (6)自宅の家族の他に、将来高齢者になったとしても、後見人やペットシッター(緊急時を含む)を用意することができる。

 (7)保護猫・保護犬のスタッフが時々自宅に見学することを受け入れる用意がある。


(8)不妊・去勢手術に同意し、狂犬病ワクチン、フィラリア予防他、必要なワクチン接種・ノミダニ駆除やマイクロチップの装着をする。

 (9)保護猫・保護犬の施設で気に入ったペットがいたら、施設のスタッフに声をかけて、性格や保護施設に入ったいきさつなどを良く聴くとともに、家族全員で面接を受ける。

 (10)トライアル期間を有効に活用し、迎え入れるペットとの相性や実際の飼育がどのようなものか1〜2週間自宅で一緒に暮らしてみると良いだろう。

 (11)交通事故を未然に防ぐため、また感染症予防のため、できるだけペットは室内飼いをする。

 (12)飼育するのに必要な物を準備する。具体的には、総合栄養食・オヤツ▽フードや水を入れるトレイ▽トイレシーツ/猫トイレ・猫砂▽首輪(カラー)・迷子札▽リード(犬)▽キャリーバッグ・クレート▽ケージ▽猫の爪とぎ▽キャットタワー▽おもちゃ▽くし・ハサミなどのお手入れ用品▽災害時の避難袋(5日分以上のフード・水、常備薬、トイレシーツ、トイレ砂、糞(ふん)尿処理用具、ポリ袋、タオル、猫の屋外での診療や保護するときに便利な「洗濯ネット」、ブラシ、おもちゃ、飼育手帳など)−である。

 保護猫・保護犬の施設でふさわしいペットに出会い、ペットを迎え入れることができたなら、生涯に渡ってペットを飼養してほしい。ペットと共生することは、人とペットのQOL(生活の質)を高めると同時に、情操教育、健康寿命の延伸、家族のきずなを強めるなど、さまざまな恩恵をもたらしてくれることだろう。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。

posted by しっぽ@にゅうす at 03:00 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする