動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年05月18日

「犬の多頭飼い」メリットとデメリットは? 人とペットの赤い糸

Yahoo! JAPAN



【人とペットの赤い糸】

 犬は人と暮らすのにベストなパートナーといっても過言ではない。ペットフード協会の2018年調査データによると、一世帯当たりの平均飼育頭数は1・24頭である。なかには3頭以上の多頭飼育をしている世帯もある。多頭飼育のメリットとデメリットを考えてみたい。

 まず、メリットとしては次の点があげられる。

 (1)相互作用が期待できる。遊び相手が常にいることでお互いに飽きることはない。

 (2)2頭以上いることで、お互いに社会化ができ、他の犬と初めてドッグランや散歩で出合ったときにうまくあいさつができるようになる。

 (3)犬同士が遊んだり、抱き合ってじゃれている様子を見たり、彼らの絆が深まる過程や、ボディーランゲージを観察できるのは飼い主にとっての喜びでもある。

 (4)1頭の犬が意気消沈したり憂鬱になったとき、他の犬が癒やしてあげることができる。特に高齢犬は若い犬が来ると元気になることが多い。

 (5)家族が出掛けている間、犬も寂しくなるが、他の犬がいると孤独感が癒やされ、2頭仲良く留守番ができる。

 (6)犬はもともと群れで暮らす動物だ。もちろん飼い主が犬のリーダーだが、先住犬が新たな犬にさまざまなことを教えてくれる。また、犬同士の間で上下関係ができるが、協調性が醸成され、問題行動を起こしにくい。

 (7)2頭以上いることで、1頭が不幸にも亡くなった場合でも「ペットロス」を防ぐ可能性がある。

 一方、デメリットとしては以下の点だ。

 (1)犬は歴史的に群れで暮らす動物だが、群れになじめない犬もいる。現代では、家で飼われているが、うまく一緒に暮らせず、犬同士が緊張状態に陥ってしまうケースもある。

 (2)2頭以上飼うことは、経済的に負担増になる。ペットフード協会の調査では、犬の平均寿命は14・29歳、1頭当たりの飼育に伴う生涯経費は179万3005円であるので、2頭だと358万6010円必要になる。

 (3)災害が発生した場合、責任を持って一緒に避難できるかという疑問が出ている。

 (4)十分な飼育スペースを確保しなければならない。

 (5)世話をするのに体力がいる。

 (6)鳴き声がうるさくなる可能性がある。

 (7)お互いの犬の悪い習慣を取り入れるリスクがある。

 2頭以上飼育している人の喜びの声を聞いてみると、「家がにぎやかになって楽しい」「2頭になったので、夫婦そろって散歩に出かけるようになった」「帰宅したときに3頭そろって出迎えてくれる」などなどだ。

 しかしながら、多ければ多いほど良いということはなく、最適な飼育頭数となると、災害時でもケアできる頭数が望ましい。先住犬との相性、経済面、家族で責任が持てるかどうかなど、必要な要素を考慮の上、楽しい犬たちとの暮らしを実現していただきたい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 00:24 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする