動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年05月26日

金魚、モルモット、インコは複数で飼うこと… 各国で異なる「動物愛護管理法」


Yahoo! JAPAN



 【人とペットの赤い糸】

 今年、日本では動物愛護管理法の改定時期がきている。

 動物愛護管理法は各国によって異なる。例えばスイスでは1992年、世界で初めて憲法に動物愛護を取り入れた国といわれており、動物の福祉と尊厳を守っている。法律に違反した場合は、動物を飼育することを禁止したり、動物の繁殖や動物の商業上の取引を禁止している。

 2008年に改定された法律では、動物の立場で動物の権利を守る形になっている。野生の生活で群れを作って生活したり、社会性のある動物、例えば、モルモット▽金魚▽インコ▽亀▽ウサギ−などは1匹だとストレスや寂しい思いをしてしまうため、飼う場合は2匹以上一緒に飼わなければならないと規定している。1匹だと動物虐待とみなされ処罰の対象になる。

 それでは最初から2匹で飼っていたペットが亡くなった場合どうするかが問題になる。その場合、パートナーを失った孤独な動物に対して、年齢や性格にふさわしい新たなパートナーを紹介したり、レンタルしてくれる業者も存在する。人間が一人暮らしになった場合、やはり寂しさがこみ上げてくるのは当然のことだが、動物の感情に寄り添った法律になっている。

 飼い猫の場合はどうだか。昨年3月1日より、飼い猫が1頭の場合は、毎日人と接するか、もしくは窓などから他の猫の姿を毎日見られるようにしなければならないと規定している。

 一方、犬がほえるのを止めさせるために、脅かしたり、ショックを与えることは法律違反となる。犬を正しくケアするための座学と実習を受けることが義務付けられている。

 猫の飼い主はペットを飼育しても税金を納める必要はないが、犬の飼い主は犬の登録をしたり、年間のペット所有税として約1万3000円納付しなければならない。ただし、盲導犬や災害救助犬などは、税が軽減されている。

 スイスでは、犬の糞(ふん)を捨てるためのポリ袋とゴミ箱が公共のスペースに設置されているが、この経費はペット所有税から賄われている。

 また、スイスやドイツでは、動物実験を基本的に行わないようにしており、動物が必要な実験には動物福祉士が立ち会い、助言、監視するシステムを取っている。

 国によって動物に関しての考え方や接し方、人と動物の共生に関する教育制度、住宅問題、家族構成、不妊去勢の問題などが異なるので、日本の現在の状況を考慮しながら、動物愛護管理法を考えていかなければならないだろう。

 一概にスイスが全ての面で日本のモデルになるとはいえない。しかしながら、他国の動物愛護法の良い点を取り入れながら、日本独自のペットに関する法律を考えてみることを推奨したい。法律や罰則だけが先行し、子供たちへの「人とペットの共生の授業」の充実を怠ってはならないだろう。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 00:48 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする