動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年06月15日

「保護ねこカフェ」開店5年、210匹送り出す 里親との幸せ第一に

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捨てられた猫やホームレスの猫から産まれた子猫たちを保護して、新たな“里親”との出会いをプロデュースする三重県玉城町勝田の「保護ねこカフェ ねこ達のいえ」が先月末で開店5周年を迎えた。これまでに送り出した猫は約210匹。動物虐待の厳罰化を盛り込んだ改正動物愛護法が12日に成立する中、同店は6回目の夏を迎える。スタッフたちは早くも猫たちの猛暑向けの体調管理モードに入っている。

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 ログハウス調の店内には1〜5歳を中心に常に30匹前後の猫が在籍する。地元の動物保護ボランティアらを通して店に預けられ、動物病院で検査やワクチン接種を受け、避妊手術など事前にケアを済ませた猫ばかり。このため、一般からの猫の引き取りには対応していない。

 スタッフらによると、猫たちは夏の暑さには強いが、湿気と高温で繁殖しやすいカビやウイルスは苦手。だから暑さが続いた先月から、室内の除菌回数も増やし、免疫効果を高めるという乳酸菌入りのサプリを多めに与えるなど、健康管理を手厚くしている。

 来店者は入り口で靴を脱ぐ仕組みだが、猫たちのいるスペースの床に足の裏が直接触れて、水虫菌などが室内に持ちこまれることがないよう、靴下の着用は必須としている。

 入り口には本日の出勤メンバーの一覧。12日はオル(5歳、オス)の名札の横には「おやすみ中」と書かれていた。

 前日の午後5時、オルの動きがいつもより鈍く、体温も高いことにスタッフが気づき、すぐに解熱剤と抗生剤の入った風邪薬を服用させた。一夜明けると平熱に戻ったが、念のため、終日、オルの休養日にしたという。スタッフ5人は猫たちの食欲やトイレの始末などを通じて、すべての猫の体調や気質を熟知する。

 「自宅で飼えないから、ここで」という猫好きや、気に入った猫を自宅に迎え入れたいという里親希望者が訪れる。常連も多い。

 とはいえ、誰もが希望する猫を受け入れられるわけではない。それぞれの猫の個性を知るスタッフたちから「この人なら」と相性や住環境の条件を認めてもらうことが必要だ。

 里親希望者については、年齢や住環境、同居家族の有無などを総合的に判断して決める。「例えば子猫の寿命が飼い主より上回ってしまいそうな場合は、申し訳ないんですが、ご紹介できかねます」と店長の中野結衣さん(31)。「猫と人間が互いに幸せになれる出会いを提供したい。だからスタッフがご自宅を訪問もさせていただきます」という。

 猫の引き渡しの際、引き取り手は、店側が支出した医療費や餌代の一部として約3万円前後を店に支払う。店は、その額を地域の猫の保護活動に取り組むボランティア団体に活動費として全額渡している。

 同店の利用料金は、フリードリンク付きで、30分800円から。営業時間は午前11時〜午後7時。問い合わせは同店(0596・58・5622)。【尾崎稔裕】
posted by しっぽ@にゅうす at 08:17 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする