動物 しっぽニュース
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2019年06月17日

犬殺処分ゼロならず 高知県内18年度25匹、14年ぶり増

高知新聞



2018年度に高知県内で殺処分された犬猫の数は犬が25匹(殺処分率9・8%)、猫が617匹(同88・5%)であることが県食品・衛生課のまとめで分かった。前年度比で猫は81匹減ったものの殺処分率は依然、全国ワースト級。犬は6匹増えて04年度以来、14年ぶりの増加となった。

 犬の殺処分数増の理由は、県中央小動物管理センター(高知市孕東町)が収容した「乳飲み犬」を即日処分していたため。

 同課によると、成犬を殺処分する場合は事前告知するので愛護活動家が救出できるが、世話が大変な乳飲み犬については告知せず即処分のため、世に知られてなかったという。


 県内でセンターの犬を救出しているのは宿毛市の譲渡ボランティア、吉村義文さん(52)と、それを支援する高知市のアリスペットクリニックグループだけ。15年秋から犬主体に救い始め、18年度は犬119匹、猫30匹。センターが「譲渡」とした犬猫計239匹の62%を引き受け、本県の殺処分減に大貢献している。

 吉村さんらは昨年1月以降、殺処分宣告犬をすべて助けていたことから、「18年度は殺処分ゼロが達成できる」と張り切っていた。ところが昨年11月、アリスが同課に問い合わせると、既に25匹殺していることが判明。がくぜんとしたという。それを機にアリスは乳飲み犬の受け皿も開始。以来、犬の殺処分は止まっている。

 1年前、17年度の殺処分数公表の際には県健康政策部長が、吉村さんとアリスに対し「感謝してもしきれない」とコメントしていただけに、その裏で安易に子犬を殺していた姿勢は何とも無神経。アリスの久保田裕子副院長は「信じられません。これほど一生懸命助けているのに」とがっかりする一方、「19年度は殺処分ゼロを実現したい」と気を取り直している。

 一方、同課は猫の殺処分率が異常に高いことについて、「自分たちの社会への啓発が不十分」ととらえ、乳飲み猫の一時預かりをするミルクボランティアの掘り起こしに「力を入れたい」としている。ただ、ミルボラは県が昨年度から制度化したが、登録者はまだ1人。希望者が多いとみられる高知市が実施してないことも、広がりを欠く一因のようだ。(掛水雅彦)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:24 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする